Googleアナリティクス(GA4)でWEBサイト改善やCVR改善するための使い方

酒井

Googleアナリティクスは費用は無料で導入も簡単。データ取得までは皆さんおこなっていることと思います。ではそれを活用し、改善サイクルを上手に実施できていますでしょうか?

今回はGoogleアナリティクスを導入しているけど、うまく活用できていない方の参考になればとおもい、当社で実施している改善ポイントを見つける流れや方法をご紹介します。

こんな人がいたらぜひ参考にしてください

  • Googleアナリティクス解析でサイト改善したい。
  • Googleアナリティクス解析で売上をあげたい。

またタガタメではGA4の設定代行・分析支援を行っております。GA4の設定、現状分析に課題を抱えていらっしゃる方はお気軽にご相談ください。GA4の無料相談はこちらから

      Googleアナリティクスの数値を見る前にやってほしいこと

      Googleアナリティクスの数値を見る前にやること

      1.WEBサイトの目的、目標

      目的とはサイトの存在意義。サイトを通じて伝えたいこと、サイトを通じて体験してほしいことなどが目的です。

      そのうえでサイト目標とは、お問合せ、資料請求、商品購入、などサイトに訪れたユーザーに起こしてもらいたいアクションのこと。目的、目標はテキストでメモをしておいていつでも振り返られるように、誰がいつ見ても明確な形で共有しておくのがベストです。

      2.WEBサイトを確認

      上記の「WEBサイトの目的、目標」を加味しながらWEBサイトを実際に見てみましょう。時間を10分~15分ぐらいに設定しじっくりみましょう。これはできればGoogleアナリティクスを見る前に実施するとよいです。

      対象のWEBサイトをユーザーと同じ目線で、ユーザーと同じ目線でみることが大切です。トップページから入って、色んなページに遷移してみたり、誘導に力を入れているランディングページから流入してみる。

      可能であれば、テスト問い合わせやテスト購入をしてみたりできるとさらによいです。

      ※テストできるなら、入力フォームなどの遷移やサンクスページのURLなどをしっかりメモしたり、余裕があればキャプチャに残しておくとベストです。

      WEBサイトを触って見て、感じることや気になることを一ユーザーとしてメモしましょう。

      3.タグの設置確認

      Googleアナリティクスのタグがちゃんと入っているかどうかを確認する。「いやいや、それは大丈夫でしょ」という方もぜひ一度確認してほしい。

      たまに遭遇するのは、アナリティクスのタグが2つ入っていて、直帰率が限りなく0%に近いデータになっていたり、基本中の基本ですが、いくつかの代理店が入っていた場合などは要注意。

      合わせてその他のタグも把握しておくとよいです。

      タグマネージャーの使用不使用、広告、SNSのリマーケティング、リターゲティング、コンバージョンリンカー、グローバルタグ、コンバージョンタグ、などその他のタグも把握できていると実施してきたサービスや持っているアカウント情報などが把握できます。

      4.Googleアナリティクス設定確認(アカウント、プロパティ、ビュー)

      アカウント、プロパティの確認をしましょう。

      アカウント

      ひとまずユーザーの確認を。どの方がどのような権限でみれているのかを確認しましょう。

      プロパティ

      1. プロパティ設定→サーチコンソールとの連携、ユーザー分析箇所がオンになっているか?
      2. トラッキング情報→データ保持、参照元除外リスト
      3. Google広告との連携 → 連携されているかどうか?

      などを確認しておきましょう。

      ビューの確認

      まずは目標設定。どのアクションが目標に設定されているかを確認する。

      多いのは、サンクスページ(注文したり、問い合わせをした際一番最後に出るページ)のURLが設定されているケースが多い。どのようなアクションをしたら目標となるのか認識をすり合わせる必要があります。

      あとは、フィルタの設定。ここも多いのは、自社IPアドレスを除外したりする設定が多く除外しているIPなどの確認をしましょう。

      と前置きが長くなりましたが、データがちゃんと取得できていなければ、解析する意味すらなくなってしまうので、データを確認したうえで、数字を見ていきましょう!

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      Googleアナリティクスの数値確認し事実を把握する

      Googleアナリティクスの数値確認し事実を把握する

      データのトレンドを確認

      まず大切なのは、データの大きな流れを把握することです。13ヵ月の月単位のデータを見ましょう。現状の状態を判別するのに、過去から現在までどういう数字をたどってきたのか、いつがよい状態でいつが悪い状態だったのか?繁忙期閑散期はあるののか?などを確認して、現状の状態を把握しましょう。

      過去のデータが6ヵ月以上ある場合

      分析する月含めた過去1年分(13ヵ月分)のデータがあると、前年対比の比較や、繁忙期、閑散期などの外的要因を含めたデータ分析が可能です。

      過去のデータが6ヵ月未満の場合

      過去のデータがない場合、よい悪いの判断が難しい。その場合は、目標などを仮置きするしかありません。仮置きもあまり適当だと乖離してしまい、設定する意味がなくなってしまったりします。業界水準などを把握されたい場合は弊社までお問合せください。

      では、具体的にデータを見て改善点を探していきましょう。
      ここでは、過去のデータが6ヵ月以上ある場合を前提として話を進めていきます。

      月別のデータはカスタムレポートから見ることができます。設定方法がわからない方はこちらから

      まず、目標を達成させるために必要な数字は何なのか?私が重要視しているのは、

      セッション、コンバージョン数、コンバージョン率です。
      ECサイトでは売上、売上単価も確認します。
      重要指標を確認したうえで、良かった月、悪かった月などデータのトレンドがあるか確認しましょう。目標を、達成するまさためにはセッション、直帰率、コンバージョン率の重要指標の数値がどの程度必要かを想定することが大切です。

      直近月のデータがどの程度乖離しているのか、データの事実、感想、所感をメモしましょう。

      トレンドデータを把握したうえで、もう少し細かく見ていきましょう。

      デバイス×月別データを確認

      月別とデバイス別をかけ合わせたデータを見て、パソコンとスマートフォンのセッション、直帰率、コンバージョン率の差異を確認しましょう。

      ・重要指標の差異の確認……パソコン、スマートフォンで大きな差異のあるデータはあるか?

      ・トレンドデータに差異はないか……月によって、大きな差異があるか。またデバイス別でトレンドは同じかそうでないか?

      改善したら影響度が大きいのはどちらか?……いろいろなサイトを見ているとスマートフォンのアクセス比率が高いサイトが8割以上ですが、パソコン、スマートフォンどちらを改善したほうがより効果が高いかを把握しましょう。

      先ほどメモをした、月別データにデバイス別の特徴も追記しましょう。

      日別データを確認

      直近月の日別データを見ましょう。重要指標に加えて、日別の直帰率なども確認しましょう。

      ここでは、1日のセッション、CV数、コンバージョン率、直帰数など1日にどのぐらい人が訪れて程度注文しているのかをつかみましょう。月だとデータが大きくなりがちですが、1日にすると親近感のあるデータになることが多いです。

      そのなかで、良かった日、悪かった日、月初め、月中、月末などデータのトレンドがあるかを確認しましょう。

      もし余裕があれば、曜日、時間なども所感を得られるとさらによいと思います。

      事実データと目標の乖離をまとめ、目標達成までに必要な要素をまとめる

      先ほどまでのデータを確認して事実データをまとめ所感が持てることが大事です。

      以下はある会社様の月別レポートの事実データのまとめです。参考までにこんな風にまとめて入れられたら次の具体的改善点へ進みましょう。

      • 月別のデータをみると平均セッションは1000
      • 平均直帰率は50%
      • コンバージョン率は1%
      • 2021年1月が最もセッション、コンバージョンともに低下したが、2021年3月に向上
      • 月単位で大きな波はなく、3月など決算期に大きく数字が変動する
      • パソコンのセッション率は30%、直帰率は平均より20%低く、コンバージョン率平均の倍
      • スマートフォンのセッション率は70%、直帰率は20%高く、コンバージョン率は平均の30%低い

      【改善点】

      1. パソコンのセッションを伸ばす
      2. スマートフォンのコンバージョン率の改善をおこなう

      という大きな改善軸が見えてきます。

      では上記であげた改善案を具体的に進める方法を大きな2つのポイントを紹介します。

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      WEBサイト改善点の見つけ方

      WEBサイト改善点の見つけ方

      いろいろなデータを見て事実をまとめて、どの数字を増やせば目標達成にたどり着くかは出たところで、ここからさらに具体的改善点を探さなくてはならない。

      先ほどの例でも出たように、自分が解析してきていても良くぶつかるのが下記二つの改善点です。

      1. WEBサイトの訪問者を増やす=セッションを伸ばす
      2. WEBサイトの注文数を増やす(コンバージョン率を向上する)=コンバージョン率の改善をおこなう

      もちろん、細かく解析をおこなっていくとそれ以外もあるが、今回は具体的に下記2つを見ていきます。

      1.WEBサイトの訪問者を増やす

      訪問数を増やすといっても、無策で実行するのではなく現状効果が高いところからの流入を増やすことはできないか?または同様のターゲットに訴求できないかを優先的に考えましょう。

      では、まずどこからの流入が効果的かを確認しましょう。

      参照元メディア

      Googleアナリティクスの管理画面で集客 → すべてのトラフィック → 参照元/メディアと画面を遷移します。ここではWEBサイトにどこの経路から訪れたかが見えます。

      WEBサイトの訪問者を増やす方法(参照元メディア)

      参照元 = 媒体
      メディア = 経路

      という風に見ていただき、コンバージョン数、コンバージョン率、セッションの順でコンバージョンしている人のデータを見るようにしてください。

      どの媒体から来ているのかがわかった段階で詳細を見ていきましょう。

      参照元メディア×ランディングページ

      セカンダリディメンションで「ランディングページ」を指定しましょう。

      WEBサイトの訪問者を増やす方法(参照元メディア×ランディングページ)

      そうするとどの媒体からどのページに流入しているかが確認できます。

      できれば、媒体とページを実際に確認しにいき、どういった箇所にでているかイメージを膨らませるとさらによいと思います。

      そのうえで、媒体、メディア、ランディングページを特定したらもう一歩です。

      参照元メディア×ランディングページ×デバイス

      デバイス別はアドバンスセグメントで指定しましょう。

      WEBサイトの訪問者を増やす方法(参照元メディア×ランディングページ×デバイス)

      効果のよい、箇所が明確になったでしょうか?そこに対して何を実施していくか。

      集客例として、弊社の広告メニューを一例として掲載します。

      施策別にする

      コンバージョン(目標)に直結するか?認知目的か?それを短期と長期でマトリクス化していますので、目的によって広告手法の目星を付ける事ができます。

      媒体選定

      媒体別に選択する

      施策別で目的がはっきりしたらその目的に会う媒体を探して、WEBサイトのターゲットなどとマッチする媒体を選択しましょう。

      媒体紹介

      2.WEBサイトの注文数を増やす

      WEBサイトの注文数を増やす(コンバージョン率を向上する)=コンバージョン率の改善をおこなうということになります。ここはWEBサイトごとにも異なり、一概にお伝えするのが難しいポイントとなります。

      自分なりに意識していることなどをふまえて伝えられればと思います。

      まず大事にしている考え方としては、コンバージョンに近いユーザーから改善することです。

      WEBサイトを見て直ぐかえってしまったユーザーではなく、問合せまであと一歩のユーザーを申し込みにつなげていく考え方です。

      確認するポイントとしては、コンバージョンするユーザーが絶対に通るページはどこか?を考えて、そこから改善しましょう。

      具体的には

      • お申し込みフォーム
      • ショッピングカート

      などが申し込みに最も近いユーザーになると思います。

      そちらに来ているのに問い合わせへつながっていない理由を探して改善しましょう。

      Googleアナリティクスで目標の遷移を確認する場合は、コンバージョン → 目標 → 目標パスの解析 で確認するのがわかりやすいです。ここで目標3つ前までの遷移が確認できます。

      WEBサイトの注文数を増やす

      問合せフォームの改善例を5つほど紹介します。

      1.ナビゲーションなどの他へのリンクを徹底的に削除し導線を明確に

        ※ロゴリンク、フッターリンクも外す

      2.設問をより少なくアンケートなどは任意で取得

      3.電話番号のフィールドはなるべく一つにする

      4.生年月日は西暦・和暦ともに記載し、プルダウンを推奨

      5.サジェスト機能で住所入力を簡潔に

      その次は、申し込みページの前に見ているページはどこか?をみましょう。申し込みのアクションをおこなうページに到達させるために何をしたらよいか?を考えて改善しましょう。

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          改善点が決まったら素早く実行できるところから

          Googleアナリティクスで改善点が決まったら素早く実行

          ここまで見てきていかがでしょうか?具体的な改善案の想定がついているとうれしいです。

          ここから、具体的に改善をおこなっていくのですが、自分の意識していることとして、小さい改善から実施していくこと。ピックアップした施策がうまくいけばよいですが、うまくいかないこともあります。その場合は、すぐ以前の状態に戻しさらなる改善をしましょう。

          大きくイメージを変えたいなどの場合リニューアルという選択肢もよいと思いますが、小さく実行し、よければそのまま、悪くなったら戻す方法がよいかと思います。ぜひGoogleアナリティクスをみて改善点を探してみてください。

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          酒井

          株式会社タガタメの代表。クライアントのデジタル戦略担当としてプロジェクトを成功に導く為の試行錯誤を繰返しています。その中で得た気づきなどをお伝えしていきます。

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