前回、ゼロクリックサーチの概要とタガタメならではの向き合い方を書きました。
今回は、ゼロクリックサーチとSEOをご説明します。
前回の記事はこちら
ゼロクリックサーチをひとことでいうと、「検索結果に表示された情報を見て問題が解決できたので、WEBサイトには訪問しない人の目によるアクセス」といったところでしょうか。
目次
ゼロクリックサーチがもたらすSEOと検索流入の課題
ここでは、ゼロクリックサーチ=検索結果からサイトへアクセスしないユーザーと定義します。
SEO対策はWEBサイトへのアクセスを得ることが目的で特定のキーワードで検索された時に、検索結果の上位に自社のWEBサイトが表示されるようにする対策です。
これに対して、ゼロクリックサーチが増えると、「SEOで上位に表示ができたとしても、アクセス数は増えない」ということになります。
サイト運営者の課題
- 上位表示をし続けているのに検索結果からのアクセス数が減ってきている?
- SEO対策の効果がないのかな?
- SEOの順位は下がってないので、クリック率が下がったのかな?
- ページタイトルを見直そうかな?
SEO会社の課題
- 検索結果では上位表示しているのにアクセス数が減ってきている?
- アクセス数が減ったらサービスの効果を疑われてしまうから、刺激的なページタイトルを提案してクリック率を上げる施策をしようかな?
「ゼロクリックサーチ」を知ってから、上記のようなSEO対策や検索からの流入に影響する課題を想像することが増えました。いま読んでいるかたで、SEO会社に「ページタイトルを見直しましょう!」と提案をされてりしていませんか?
改善する意識は否定しませんが、今すぐ対策をする必要はあるのかを再度見直しをしてみてはいかがでしょうか?
ゼロクリックサーチを意識しすぎて、アクセス数が減ってしまった
前述のとおり、SEO対策などで検索結果の上位に表示されたとしても、ゼロクリックサーチが増えるとアクセス数は減ることになります。その際に行えそうな施策として、クリック率を上昇させるために「ページタイトルの見直し」が考えられます。
ですが、ページタイトルはSEO対策においてはとても重要な部分。うかつな変更は、クリック率をあげるどころか、かえって順位が下がってしまいアクセス数が減ってしまう可能性もあります。
再度お伝えしますが、SEO対策において、ページタイトルはとても大事な要素。
実際に、クリック率をあげようとしてページタイトルを変更したとたんに、アクセス数が減少してしまったなんて事例もよく耳にします。これでは、不本意ですよね。
意識しすぎないことも必要
新しい話題が出てくると、それに対して必要以上に固執してしまうことってありませんか?
たとえば、その課題には「必ず答えがある」「その課題を解決すれば成長する」…このような気持ちで、勢い任せで始めてしまうようなことも多いと思います。
もしかすると、それは「木を見て森を見ず」のような思考になっているような状態かも知れません。
- 今気になっていることは、解決しようとして解決できることでしょうか?
- 課題を解決したとして、それはあなたにどの程度のプラスをもたらしますか?
- そのプラスはあなたを取り巻く周りの人や社会にどの程度のプラスをもたらすでしょうか?
個人的な意見になりますが、
WEB広告界隈では広告主側も弊社のような代理店側でも、「新しいことを知っている人が正義」のような雰囲気で話が展開されていくケースがたびたびあると感じています。
たとえば、それが「あたかも重大な課題だ」という雰囲気につつまれて、誰も疑問を持たないまま会議が進んだり、メールやチャットのやりとりが増えたり・・・と。でもそんな時に、「その課題は本当に重要なことなのか?」と向き合ってみる必要があるのではないでしょうか。
目の前にある課題は、本当に解決するべき課題ですか?
疑問や問題意識を持つこと、旬なことに敏感になることは大事なことです。けれど、それらに集中したときに、どれくらいの時間がかかり将来的にどれだけの影響があるのかも考えて取り組む意識も大事だと考えています。
誰にとっても時間は有限で、とても貴重です。小さな問題や課題にこだわりすぎて、多くの時間を割いたのに得られるものが小さくては本末転倒です。
ゼロクリックサーチという言葉を知ったからといって、それに対して必ず解決策を出す必要があるでしょうか?もしかすると、みなさん全然気にしていないかも知れません。
もしかすると、こんなに考えているのは私だけかも知れません。
優先度をつけて影響力のあることに時間を使いたいものですね!
最後に
木を見て森を見ずにならないように
今、それは重要な問題なのか?
課題が出てくると、視野も思考も小さくなりがちです。
ミクロなことに夢中になるのもよいけれど、たまには大きなことにを目を向けたほうがものごとが大きく進み出すこともあるはずです。
それでは、よいゼロクリックサーチを!
子どものころに読んだ「トーマス・エジソンの伝記」。幼少のエジソンが「1+1はなぜ2なの?大きな1だよ…!」と、2つの泥だんごを1つにしながら先生に問いかけたシーンに衝撃をうけました。1+1はいつも2ではない。あたりまえっぽいことに疑問を持てるようにこころがけています。
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