GoogleやYahoo!JAPANなどの検索エンジンにおいて、ユーザーが検索したキーワードをもとに、検索結果画面に表示されるテキスト形式の広告をリスティング広告といいます。
このリスティング広告は、クリックされたときだけ料金が発生するクリック課金のため、費用対効果が高い広告手法として多くの企業が利用しています。
本記事では、リスティング広告の運用代行について、メリットや依頼した際の運用手数料相場などを解説します。
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- 支援事例①CVRを高めCV1.5倍を実現
- 支援事例②CPAが5分の1に。きめ細かな運用が決め手に
- 支援事例③LPの改修でCVRが約5倍に
※関連記事: リスティング広告(検索連動型広告)とは?メリット・デメリットと始め方を簡単解説。
目次
1.リスティング広告の運用代行とは
リスティング広告とは、検索結果に連動して表示される広告のことで検索連動型広告とも呼ばれています。クリックされたときだけ料金が発生するため、予算の範囲内で広告を運用できたり、ユーザーの興味関心の高いタイミングで広告の配信が可能です。このリスティング広告の運用業務を委託できるのが運用代行会社です。
リスティング広告運用代行会社に依頼できる主な業務は以下のとおりです。
- アカウント開設・構成
- キーワード選定
- 広告文作成
- 入稿
- 運用
- 予算管理
- レポート作成
- 改善策考案
広告配信までの準備と広告の運用に分け、それぞれどのようなことをしてくれるのかを以下で紹介します。
広告配信までの準備をしてくれる
広告配信までには下記の準備が必要です。
- アカウント開設・構成
- キーワード選定
- 広告文作成
- 入稿
アカウントは利用者の情報のことで、1企業につき1アカウントが必要です。アカウント登録では、ログインメールアドレス、パスワード、支払い情報を設定します。
また、リスティング広告の階層は、アカウント>キャンペーン>広告グループ>広告・キーワードで構成されています。運用代行会社では、アカウント開設と併せて、このアカウント構成もおこないます。
このほか、広告のキーワード選定、広告文、入稿作業など、広告配信のために必要な準備をワンストップでの対応が可能です。
※関連記事: リスティング広告を入稿する方法を徹底解説!注意点やエディターの使い方まで網羅
広告の運用をしてくれる
広告運用会社では、広告配信後の「広告運用」にも対応しています。
主に以下の対応が可能です。
- 予算管理(日々の予算調整、キーワードあたりの単価調整)>
- 広告文のA/Bテスト
- 除外キーワードの設定
- レポート作成
- 改善策考案
広告運用では、効果を測定しながら、広告効果の改善を行います。
2.広告の運用代行を依頼するメリット
リスティング広告を運用代行会社に依頼するメリットは、以下の2つが挙げられます。
- 成果が出やすいので初心者向き
- 広告配信のノウハウが身につく
それぞれ詳しく解説します。
成果が出やすいので初心者向き
リスティング広告の運用代行をプロに依頼することで、成果を上げやすいというメリットがあります。リスティング広告にはさまざまな設定項目があり、どの項目を調整すれば成果につながるのか、初心者には難しい課題です。
もちろん、自社運用も可能ですが、自社に広告運用に関する経験がない場合、まずはプロに依頼しながらノウハウを学び、将来的には自社で運用することをおすすめします。
広告配信のノウハウが身につく
リスティング広告の運用代行会社を活用すれば、WEBの知識が少ない企業でも、専門的な知識や最新情報に基づいた広告運用が可能です。リスティング広告の運用代行会社が長年にわたり培ってきたノウハウを活かし、効果的な広告運用を提供しています。
さらに、GoogleやYahoo!JAPANなどのプラットフォームでは、最新の広告ツールや情報を認定業者に優先的に提供しています。そのため、認定業者に運用を依頼することで、より効果的なリスティング広告の運用が可能となるでしょう。
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3.リスティング広告の運用代行の費用相場
ここからは、リスティング広告の運用代行の費用相場について紹介します。
初期費用
初期費用の相場は、3〜10万円程度です。リスティング広告を運用するアカウントを準備するための費用で、運用代行会社によって初期費用がかかるケースがあります。
初期費用に含まれるものとして、以下の業務が挙げられます。
- アカウント開設・構成
- キーワード選定
- 広告文作成
- 入稿
これらは代行手数料に含まれるケースと、初期費用として請求されるケースとがあるため、事前に確認しておきましょう。
運用代行手数料
運用代行手数料の費用相場は、広告費の20%です。例えば、広告の運用額が10万円だった場合、運用代行手数料は、2万円となります。
さらに運用代行会社によっては、手数料の最低金額を定めているケースがあります。手数料の最低金額の費用相場は、月5万円程度です。
運用代行手数料に含まれるものとして、以下の業務が挙げられます。
- 予算管理
- 広告文のA/Bテスト
- 除外キーワードの設定
- レポート作成
- 改善策考案
また、運用代行手数料には、「手数料率型」「手数料定額型」「手数料成果報酬型」の3つの料金形態があり、運用代行会社によって異なります。
それぞれどのようなものか、メリットやデメリットと併せて紹介します。
手数料率型
手数料率型とは、広告の運用額に応じて手数料が変動する料金形態のことです。
メリットとしては、広告運用の分だけしか手数料がかからないため、コストが抑えられる点が挙げられます。一方で、成果関係なく手数料が発生してしまうデメリットもあります。
手数料定額型
手数料定額型とは、広告の運用額のステージごとに手数料が変動する料金形態のことです。
例えば、広告の運用額20万円までは3万円、21〜40万円は5万円、といった運用額のステージごとに定額の手数料が設定されています。
メリットとしては、手数料料率型と比べて安くなることがある点と、広告の運用額が多少増えても、ステージの範囲内であれば手数料は変わらない点が挙げられます。
一方、ステージの範囲内で手数料が変わらないため、運用代行会社にとってはできるだけ上のステージで運用できるのがベターです。そのため、最初から運用額のステージを上げるよう提案をする運用代行会社も存在するため注意しましょう。
手数料成果報酬型
手数料成果報酬型とは、運用成果に応じて手数料が変動する料金形態(目標CPA×CV数)のことです。成果が発生しなければ手数料はかからないので、ノーリスクで始められるメリットがあります。
一方で、成果が発生した際の手数料が高く設定されていることが多いため、売上が伸びても利益が取れないなどの事態に陥るケースもあります。
また、運用代行会社によっては、実際の売上に繫がらない「資料請求」や「お問い合わせ」をCVとされることもあるため、注意しましょう。
ランディングページ制作費用
LP(ランディングページ)は、リスティング広告をクリックしたあとに最初にユーザーがアクセスするページのことです。リスティング広告の運用代行会社では、このLP制作にも対応しているケースが多いです。
ユーザーはLPを見て商品の特徴や価格を把握し購入を検討するため、売上につながる重要な要素となります。そのため、広告運用と併せてLP制作もプロに任せるという手も一つといえるでしょう。
LP制作費用の相場は10万〜100万円と幅があるのが特徴です。デザイン性の高さやWEBマーケティングを本格的におこないたいなどの要望があるほど、費用も高額になる傾向にあります。
広告運用レポート制作費用
一般的には、運用レポート制作費用は運用代行手数料に含まれていますが、オプション料金と設定している運用代行会社もあります。
その場合の広告運用レポートの制作費用の相場は、1回のレポート作成につき1〜5万円程度です。
コンサルティング費用
コンサルティング費用とは、ミーティングの場を設けて、現在の運用状況について説明・共有するときに発生する費用のことです。現状把握以外にも、目標を達成するための戦略立案からターゲットユーザーの見直しまで、運用のブラッシュアップには欠かせないものとなります。
一般的には、コンサルティング費用は、運用代行手数料に含まれていますが、別途発生するケースもあります。その場合は、1回につき1〜5万円程度です。
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4.広告運用代行会社を選ぶ際のポイント
広告運用代行会社を選ぶポイントは、以下の5つです。
- 運用代行会社の得意分野が自社の目的に合っているか
- 要望に沿った提案をしてくれているか
- 最低契約期間の確認
- 広告アカウントの開示に応じてくれるか
- 担当者1人に対する受け持ち件数の確認
それぞれ詳しく解説します。
運用代行会社の得意分野が自社の目的に合っているか
広告運用代行会社の選定は、多様な業務に対応することが一般的ですが、各代行会社が得意とする分野は異なります。各社の得意分野を確認して自社の広告配信の目的にマッチする代行会社に依頼するようにしましょう。
例えば、低価格帯の商品に強い代行会社もあれば、高額商品に特化した運用代行会社も存在します。同様に、業界によっても得意な分野が異なり、美容や健康食品、不動産などさまざまなものがあります。特に化粧品や医薬部外品、健康食品などの商材は薬機法などの法律面での制約があります。そのため、業界に詳しい運用代行会社に依頼することが望ましいです。
ただし、条件をあまりに細かく設定すると、適切な運用代行会社を見つけるのが難しいこともあります。その際は、「特定の業界に強くなくても、月額20万円から依頼できる運用代行を探す」など、条件を少し緩めて探すことも検討しましょう。
要望に沿った提案をしてくれているか
運用代行会社を選ぶ際に大切なのは、提案内容が自社のニーズに合っているかどうかを確認することです。まず、運用代行会社が自社の課題や目標を理解しようとしているかどうかを確認しましょう。
さらに、代行会社が戦略的な提案をおこなってくれるかも大切です。どのような戦略を用いて成果を最大化できるのか、予算をどのように活用することが効果的かなど、具体的なアプローチや計画が示されているか確認します。
また、専門的な用語や知識を分かりやすく説明してくれるかどうかも大切です。広告運用に関する情報や提案がわかりやすく、透明性のあるものかも見極めの判断材料となります。提案の段階で疑問が解決されない場合などは、他の運用代行会社に相談することも考えてみましょう。
最低契約期間の確認
リスティング広告の運用代行を依頼する際、効果検証のために「最低契約期間」が設けられていることがほとんどです。
どのキーワードや広告文が効果的か、どのように設定すれば成果が上がるのかなど、広告の効果は、実際に配信を開始してみないと把握できません。この最低契約期間の設定は運用代行会社によって異なります。
一般的には1ヵ月から6ヵ月程度ですが、具体的な契約期間は会社によって異なります。最低契約期間を過ぎるまでは解約できない場合が多いため、必ず事前に確認し、行き違いのないようにしましょう。
広告アカウントの開示に応じてくれるか
広告運用アカウントの開示は、運用代行会社によっておこなわれないことがあります。自社で確認ができないと、運用内容がブラックボックス化し、自社でのノウハウ蓄積が難しくなるデメリットがあります。
将来的に広告運用を自社でおこないたい場合、アカウント開示に応じてくれる代行会社に依頼を検討しましょう。現状の数字を把握することで、社内でもデータを蓄積し、今後の戦略への活用が可能です。
また、運用の透明性の確保の点でもアカウントの開示に応じてくれる運用代行会社を選ぶことをおすすめします。
担当者1人に対する受け持ち件数の確認
担当者1人に対する受け持ち件数は、その会社が自社の広告運用にどれだけのリソースを割いてくれるかの目安となります。一般的には、担当者1人あたり5社くらいを割り当てているケースが多いです。
ただし、担当者1人あたりの受け持ち案件数は開示されていないこともあります。そのため、事前に問い合わせや見積もりの段階で、担当者の案件数を確認しておくとよいでしょう。
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まとめ
今回は、リスティング広告の運用代行について、メリットや依頼した際の運用手数料の相場、運用代行会社を選ぶポイントを紹介しました。
リスティング広告にはさまざまな設定項目があり、広告の知識や経験がない場合は、成果を出すまでに時間もコストもかかってしまう可能性もあります。ディスプレイ広告やSNS広告といったWEB広告全般の運用代行も併せて対応しているところが多いので合わせて相談してみるとよいと思います。
どのような広告が自社に適しているのか、どのような運用が効果的かも含めて相談してみるとよいでしょう。
当社もアカウントの開設から運用までワンストップで対応しておりますのでお気軽にご相談ください。

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