リスティング広告の文字数は何文字?広告文作成時のポイントや注意点を紹介

編集部

リスティング広告は、見出しや説明文などのいくつかのセクションからできており、セク事ションごとに入稿可能な文字数が決められています。

この記事では、リスティング広告の文字数について解説します。

また、効果的な広告文を作成するうえで押さえておきたいポイントや、入稿上の注意点もあわせてお伝えします。

リスティング広告はどれくらいの費用がかかる?相場や費用を抑えるポイントを解説

リスティング広告の文字数はセクションごとに決められている

リスティング広告の広告文には「セクション」という概念があります。

セクションとは、リスティング広告の広告文のなかにある、以下の要素のことです。

  • 見出し(タイトル)
  • 説明文
  • パス(ディレクトリ)
  • 広告表示オプション

(※)カッコ内はYahoo!広告での呼称です。

セクションごとに設定(入稿)できる個数と文字数が決められており、規定を超える広告文は設定できません。

Google広告の文字数

Google広告の文字数

リスティング広告にはGoogle広告とYahoo!広告がありますが、まずはGoogle広告の文字数を確認していきましょう。

Google広告のリスティング広告には「拡張テキスト広告」「レスポンシブ検索広告」「動的検索広告」の3つの形式と、「広告表示オプション」があります。

それぞれ、セクションごとの設定可能数と、上限文字数を表にまとめました。

拡張テキスト広告

拡張テキスト広告では、見出しは3個、説明文とパスはそれぞれ2個まで設定できます。文字数の上限はセクションごとに異なり、例えば見出しは半角30文字以内で設定します。

文字数は半角英数字をカウントします。全角および半角カナは2文字分としてカウントされる点に注意が必要です。

セクション 設定できる数 文字数 注意事項
見出し 3個 半角30文字以内(全角15文字以内) 3つ目の見出しは任意項目。幅の広いスマートフォンなどで表示される可能性がある。
説明文 2個 半角90文字以内(全角45文字以内)
パス 2個 半角15文字以内(全角7文字以内) 任意項目。

拡張テキスト広告は、現時点での標準の掲載フォーマットです。

拡張テキスト広告はレスポンシブ検索広告に一本化される予定のため、2022年6月30日より入稿できなくなります。

レスポンシブ検索広告

レスポンシブ検索広告の文字数は拡張テキスト広告と同じですが、設定できる数に違いがあります。

セクション 設定できる数 文字数 注意事項
見出し 15個 半角30文字以内(全角15文字以内) 15個のうち、2個もしくは3個が同時に表示される。
説明文 4個 半角90文字以内(全角45文字以内) 4個のうち、2個が同時に表示される。
パス 2個 半角15文字以内(全角7文字以内) 任意項目。

レスポンシブ検索広告は、「見出し」「説明文」を複数設定しておき、検索意図に応じて自動的に組み合わせて出し分けをしてくれるリスティング広告です。

動的検索広告

動的検索広告では説明文のみ入稿します。文字数は拡張テキスト広告、レスポンシブ検索広告と同一で、半角90文字以内です。

セクション 設定できる数 文字数 注意事項
説明文 2個 半角90文字以内(全角45文字以内)

動的検索広告は、ユーザーが広告主のWEBページと関連が強いキーワードで検索すると、そのWEBページをランディングページ(LP)としたリスティング広告を自動生成して表示してくれる広告です。

広告表示オプション

広告表示オプションのうち、文字数の上限があるものだけ抽出して表にまとめました。

オプション名 設定できる数 文字数 注意事項
サイトリンク表示オプション 20個 リンクテキスト:半角25文字(全角12文字)以内

説明文:半角35文字以内(全角17文字)

1つのリンクあたり説明文は2個まで設定可。表示数はパソコン最大6個、スマートフォン・タブレットは最大8個。
リードフォーム表示オプション 1個 広告見出し:半角30文字以内(全角15文字以内)

ビジネスの名前:半角25文字以内(全角12文字以内)

説明:半角200文字以内(全角100文字以内)

設定条件は、Google広告の合計費用が50,000米ドルを超えていること。
コールアウト表示オプション 20個 半角25文字以内(全角12文字以内) 最大表示数は10個。
構造化スニペット表示オプション 3個~10個 半角25文字以内(全角12文字以内) 13種類のヘッダーのなかから選択する。表示数はパソコン最大2個、スマートフォン・タブレットは最大1個。
価格表示オプション 3個~8個 見出し:半角25文字以内(全角12文字以内)

広告文:半角25文字以内(全角12文字以内)

プロモーション表示オプション 1個 アイテム:半角20文字以内(全角10文字以内)
アプリリンク表示オプション 1個 リンクテキスト:半角25文字以内(全角12文字以内)

広告表示オプションとは、追加の情報を表示する機能です。

必ず表示されるわけではありませんが、見出しや説明文だけでは伝えきれない情報を訴求できるので、可能な限り設定しておきたいものです。

Yahoo広告の文字数

次に、Yahoo!広告のリスティング広告の文字数を説明します。

Yahoo!広告のリスティング広告にも、Google広告同様「拡大テキスト広告」「レスポンシブ検索広告」「動的検索広告」の3つの形式と、「広告表示オプション」があります。

拡大テキスト広告

Yahoo!広告のリスティング広告の文字数は、Google広告と同じです。

以前は「タイトルが2つしか入稿できない」「説明文の文字数が半角40文字(全角20文字)以内」などと、微妙にGoogle広告と規定が異なっていましたが現在では統一され、扱いやすくなりました。

セクション 設定できる数 文字数 注意事項
タイトル 3個 半角30文字以内(全角15文字以内) 3つ目の見出しは任意項目。
説明文 2個 半角90文字以内(全角45文字以内) 2つ目の説明文は任意項目。
ディレクトリ 2個 半角15文字以内(全角7文字以内) 任意項目。

レスポンシブ検索広告

2021年5月12日より、Yahoo!広告でもレスポンシブ検索広告の提供が開始されました。設定できる数、文字数は、Google広告と同じです。

セクション 設定できる数 文字数 注意事項
タイトル 15個 半角30文字以内(全角15文字以内) 15個のうち、3個が同時に表示される。
説明文 4個 半角90文字以内(全角45文字以内) 4個のうち、2個が同時に表示される。
ディレクトリ 2個 半角15文字以内(全角7文字以内) 任意項目。

動的検索広告

Yahoo!広告もGoogle広告と同じく、動的検索広告が利用できます。

Google広告同様、設定項目は説明文のみですが、説明文2が任意項目となっています。

セクション 設定できる数 文字数 注意事項
説明文 2個 半角90文字以内(全角45文字以内) 2つ目の説明文は任意項目。

広告表示オプション

Yahoo!広告にも広告表示オプションがありますが、Google広告より設定できる項目数が少なく「クイックリンクオプション」「電話番号オプション」「テキスト補足オプション」「カテゴリ補足オプション」の4つのみです。

「電話番号オプション」には文字数の概念がないため、表には含めていません。

オプション名 設定できる数 文字数 注意事項
クイックリンクオプション 1キャンペーンまたは1広告グループに2件以上を設定 リンクテキスト:半角 25 文字(全角12文字)以内

説明文:半角35文字以内(全角17文字)

最大6件表示される。1つのリンクあたり説明文は2個まで設定可。
テキスト補足オプション 最大20個 半角25文字以内(全角12文字以内) 2件以上選択する必要がある。
カテゴリ補足オプション 3個~10個 半角25文字以内(全角12文字以内) 13種類のヘッダーのなかから選択し設定。

文字数以外で気をつけるべき点

リスティング広告で気をつけるべきポイント

さて、リスティング広告は、文字数以外にも入稿上気をつけるべきポイントがいくつかあります。広告文で表記されるものは、薬機法(旧:薬事法)や医療広告ガイドラインに則った表現の規制があります。

また、記号の使用制限などリスティング広告特有の制限項目があり、それらを意識しながら広告文を作成する必要があります。

表記ルール

リスティング広告の表記ルールは、Google広告とYahoo!広告それぞれで取り決めがあり、遵守する必要があります。

医療・薬事系のルールや誇張表現について、注意すべきポイントを説明します。

医療・薬事系の掲載ルール

病院やクリニックなどの広告は厚生労働省の医療広告ガイドラインに則り作成される必要があります。

リスティング広告も例外ではなく、「必ず治る」などの根拠のない表現や割引などでの誘引は禁止されています。

また、健康器具や健康食品、化粧品や美容器具などは、薬機法の規制対象となります。

これらの商材をリスティング広告で訴求する際、例えば「血行をよくする」「アンチエイジング」「痩せる」「糖尿病予防に効果」などの文言はすべてNGです。

薬機法に関連する商材は、かなり細かい表現規制があります。

リスティング広告は入稿後、Googleやヤフーの審査を経て広告開始となりますが、医療広告ガイドラインや薬機法の守られていない広告は、Google広告もYahoo!広告も例外なく「審査落ち」します。

引っかかりやすい表現上の注意点なので、入稿前にその表現が問題ないか確認しておくことをおすすめします。

誇張表現の掲載ルール

誇張表現とは、広告のメリットを大げさに表現したものや、根拠なく「地域で一番」などの表現をおこなうことを指します。代表的なものは最上級表現です。

「No.1」「最安値」「国内最大」などは、それを裏付ける客観的データが広告、LPなどに記載がなければ審査落ちします。

最上級表現の表現方法は、Yahoo!広告のヘルプページにかなり細かい記載があります。表現したい場合は参考にしてみましょう。

また、Google広告では「不実表示」がNG表現となっています。

不実表示とは、信頼に値しない虚偽や誤解を招く表現などを指します。例えば「一攫千金」「ローリスクハイリターン」などの表現はNGです。

広告表現は、入れてみないとわからない部分もありますが、広告ポリシーなど事前にチェックしておくとある程度は審査落ちを防ぐことができます。

審査落ちを繰り返すと最悪、アカウントの停止処分を受ける可能性があるので要注意です。

使用不可の記号がある

リスティング広告には、広告文に使用できない記号があります。

代表的なものとして「!」(エクスクラメーションマーク)が挙げられます。「!」は、Google広告は見出しでの使用はできませんし、「売れる!!!」などの記号の繰り返しはNGです。

Yahoo!広告では、記号の繰り返し使用がNGなほか、括弧はタイトルや説明文でそれぞれ1セットしか使用できません。

また、括弧が対になっていない場合もNGです。

かなり細かい規定となるうえ、Google広告とYahoo!広告それぞれで使用不可の文字が異なっており注意が必要です。

公式ヘルプページを参考にしながら入稿するようにしましょう。

見出し3と説明文2は表示されない場合がある

Google広告の「拡張テキスト広告」とYahoo!広告の「拡大テキスト広告」は、見出し(タイトル)の3番目と説明文の2番目は、表示されないことがあります。

これらは、十分なスペースがある場合に限り表示されるものなので、見出し3と説明文2に重要な訴求ポイントは入れないようにしましょう。

ただし、表示される可能性もあるため、広告表示オプション同様に設定することをおすすめします。

パソコンでは見出しが途中で省略される

パソコンで表示したとき、リスティング広告の見出しが途中で「…」と省略されることがあります。

見出し1が省略されることはありませんが、見出し2は省略される可能性があるため、訴求したいことはなるべく見出し1に書くことをおすすめします。レスポンシブ検索広告では意識する必要はありません。

効果的な広告文を作成する3つのポイント

効果的な広告文を作成する3つのポイント

最後に、効果的な広告文を作成するために押さえておきたいポイントを3つご紹介します。

リスティング広告は、検索したユーザーに訴求するものなので、広告文に検索キーワードを含めておくとクリックされやすくなります。

また、問い合わせや申し込みなどの行動を促進する仕かけも重要です。

検索キーワードを含める

広告文のなかに索キーワードを含めます。こうすることで、検索ユーザーに広告が「自分事」として認識されやすくなりますし、広告文のなかの検索キーワードが強調表示されるので目立ちやすくなり、クリック率が上がります。

また、検索キーワードを広告文のなかに入れることで、広告と検索キーワードとの関連性が高まるので、広告を上位表示させるための指標である「広告ランク」もよくなり、競合上有利になります。

なお、広告の関連性はLPの内容も考慮されるので、広告文とLPの内容を一致させることも重要です。

ベネフィットやメリットを訴求する

リスティング広告が表示されたとき、当然ですがユーザーにとって魅力的な文言でなければクリックしてもらえません。魅力的な文言を作るポイントは、商材のベネフィットの訴求です。

誇大表現や根拠のない最上級表現には注意が必要ですが、検索ユーザーに対して商品・サービスを利用することで得られる価値(ベネフィット)や、「無料」「お得」などのメリットを訴求することはクリック率向上に大きな効果があるため、ぜひとも広告文に含めたい要素です。

クリック率が低いと広告ランクが下がり、広告が上位表示されにくくなるので、その意味でも広告文でのベネフィット訴求は重要なポイントです。

行動を促すワードを入れる

リスティング広告は単に広告を見せるだけでなく、サイトを閲覧してもらい、最終的にコンバージョンしてもらうためにおこなうものです。

ですからマス広告のキャッチコピーのようにイメージを伝えるだけではなく、ユーザーに何をしてもらいたいかを訴求する必要があります。

具体的には、クリックしたあとの「資料請求はこちら」「今すぐチェック」「まずはお試し」などの文言を広告文に入れます。前述のベネフィット・メリット訴求や、「今だけ」「2週間限定」といった期限を切る表現も、ユーザーの行動を促すのに効果的なワードです。

これらを組み合わせながら、検索ユーザーにクリック、コンバージョンしてもらえるような広告文を目指しましょう。

ランディングページも大事な要素?ランディングページのメリット・デメリットまとめ

まとめ

リスティング広告の文字数について

今回は、リスティング広告の文字数について、メニューごと、セクションごとに解説しました。

文字数や入稿規定は運用上基本となる事項ですが、規定が細かいうえに、内容が更新されることもあるので、すべてを丸暗記するのは賢明ではありません。

スムーズな広告運用のためには公式のヘルプをブックマークしておくなど、最新で正確な情報がすぐに確認できるようにしておくことが大切です。

一方で、入稿してみないと審査に通るかどうかわからないこともありますし、より大きな効果を出すための運用改善もしていく必要があります。

テストや検証を繰り返して、審査落ちするポイントの理解や広告の効果自体を高めていきましょう。

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編集部

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