CTA(行動喚起)とは?意味やポイントについて解説

編集部
CTA(行動喚起)とは?意味やポイントについて解説

WEBサイトや広告で「今すぐ購入」や「無料で挑戦」といったボタンを見ることがありますが、これが「CTA(行動喚起)」と呼ばれるものです。

「CTAってどういう意味?」、「作成方法や効果的な使い方がわからない……」、そんな疑問をお持ちではありませんか?CTAは、ユーザーを次の行動につなげるための大切な役割を持っています。効果的なCTAを使うことで、売上や登録数が大きく変わることも少なくありません。

そこで本記事では、WEBマーケティングにおけるCTAの意味や作成方法、効果的なCTAを設置するポイントを初心者の方にもわかりやすく解説します。

※関連記事: Googleアナリティクス(GA4)でWEBサイト改善やCVR改善するための使い方

CTA(行動喚起)とは

CTA 行動喚起 とは

TA(行動喚起)とは「Call to Action」の略で、ユーザーに特定の行動を促すためのメッセージやボタン、リンクのことを言います。

例えば、WEBサイトや広告で「今すぐ購入」、「無料でダウンロード」のようなボタンを見かけたことがあると思いますが、これがCTAです。

【サイドバナーの例】

CTA 行動喚起

【記事内リンク&バナー例】

CTA 行動喚起

CTA 行動喚起

効果的にCTAを設置することで、ユーザーに対して自社が意図する行動(購買、登録、サービス申し込みなど)を促すことができます。

CTAがなぜ重要なのか?

CTAが重要な理由は、ユーザーがスムーズに商品を購入(コンバージョン)するための導線になるからです。

例えば、ユーザーが商品に興味を持ってWEBサイトに訪れても、購入までの導線がなければユーザーは離れてしまいます。ここで効果的なCTAを設置していれば、ユーザーは迷うことなく購入してコンバージョンにつながるかもしれません。

CTAは、自社商品やサービスの購入や体験といったアクションを起こすために重要な役割を担っているといえます。

CTAがよく使われるケース

CTA は、ユーザーに特定の行動を促すためにさまざまなシーンで使われています。

例えば、

  • 商品購入
  • 会員登録ボタン
  • メルマガの登録
  • 定期購読の申し込み
  • お問い合わせフォーム

など、さまざまな目的でCTAが活用されています。

また、CTAはユーザーが目につくような場所に設置されることがほとんどで、以下のような場所が使われることが多いです。

  • ?WEBページのヘッダー・フッダー
  • ?WEBページのサイドバー
  • ポップアップ
  • ?見出しや本文の途中や直後
  • コンテンツとコンテンツの間

商品やサービスの内容にあわせて、これらの場所の中から適切な場所が選ばれます。

CTAの作成方法

CTA 行動喚起 作成方法

CTAは、ユーザーに特定の行動を促すための重要な要素です。効果的なCTAを設計するには視覚的なデザインだけでなく、魅力的なテキストの作成が欠かせません。

ここでは、【ユーザーに次のアクションを促すためのデザインとテキスト作成方法】を紹介します。効果的なCTAを設計して、コンバージョン率アップを目指しましょう。

デザインを作成する

せっかくCTAを設置しても、ユーザーに気付かれなければ意味がありません。ユーザーにクリックされなければ、当然コンバージョンの低下につながります。

そこで、以下の3つのポイントを意識してCTAのデザインを進めていきましょう。

  • サイズ
  • 形状

まず、CTAボタンがページ全体のデザインに埋もれてしまわないよう、赤や黄色などの目立つ色を選ぶことが基本です。

しかし、WEBページの背景に同じような色が使われている場合には目立たなくなってしまいます。その際には、対照的な色などに変えるなどの工夫が必要です。

CTA 行動喚起 ボタン

そして、CTAのデザインをおこなうときには「サイズ」も重要です。小さすぎるとユーザーに気付かれにくく、大きすぎるとページ全体のバランスが崩れてしまいます。画面上で適切なサイズと配置を選び、特に重要な部分にはCTAをページの目立つ場所に配置することで、クリック率を上げられます。また、ユーザーの導線を意識し、自然と目に入る場所に配置することもポイントです。

CTA 行動喚起 ボタン

最後に「 CTAの形状」を意識すると、よりユーザーの目に止まりやすくなります。

例えば、CTAボタンにシャドウを追加して立体的に見せたり、ホバーした際に色が変わるアニメーションを加えたりするのもいいでしょう。

CTA 行動喚起 ボタン

テキストを作成する

効果的なCTAを作成するには、デザインだけでなくユーザーのニーズをつかむテキストも欠かせません。

テキストを作成する際には、

  • ラベリング
  • マイクロコピー

を意識して作成することが大切です。

まず「ラベリング」とは、ボタン内のテキストを指します。CTAボタンのラベリングは、クリック先の内容を表す言葉をシンプルかつ具体的に表現することがポイントです。

例えば、ランディングページによくある「詳しくはこちら」という文章は、ユーザーにざっくりとした印象を与えてしまいます。一方、「無料会員登録をする」や「○○の資料をダウンロードする」のような具体的なラベリングにすれば、ユーザーもクリック先のイメージがしやすくなります。

CTA 行動喚起 ボタン

さらに、CTA作成には「マイクロコピー」も有効です。「マイクロコピー」とは、ボタンの周辺に配置される短いテキスト文章のことを指します。マイクロコピーは、うまく取り入れればユーザーがクリックする際の心理的ハードルを低くする効果があります。

例えば、クリック先がわかっていても、CTAボタンを押すのに抵抗があるユーザーも少なくありません。その際に、「1分で登録完了」や「登録にクレジットカード情報は不要」などの文言があれば、ユーザーは安心してクリックできます。

CTA 行動喚起 ボタン

テキスト作成時には、このような不安を取り除き、心理的なハードルを下げる文章を追加するようにしましょう 。

CTAを効果的に活用するポイント

CTA 行動喚起 活用ポイント

CTAは、ユーザーに特定の行動を促すためには必要不可欠です。しかし、ただ設置するだけでは効果を発揮しません。

効果的なCTAを作成するためには、ユーザーがどのような行動を取るか、どのような情報を求めているかを考慮して、それに基づいた設計が必要です。

ここでは、CTAを効果的に活用するためのポイントは、次の5つです。

  • ユーザーが何を求めているのかを明確にする
  • 選択肢はシンプルにする
  • 緊急性を持たせる
  • 視覚効果のあるデザインにする
  • ユーザーハードルを下げる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ユーザーが何を求めているのかを明確にする

まずは、ユーザーがどのような情報や価値を求めているのかを明確にすることが重要です。ユーザーが商品購入を検討しているのか、それとも情報収集をしているのかによってCTAの内容は異なります。

例えば、家の購入を検討しているユーザーの場合、高額な買い物であるため、WEBサイトを訪れてすぐに購入する方はいないでしょう。そのようなユーザーに対して「購入する」というCTAを設置しても成果にはつながりません。

「資料請求」や「無料相談」、「モデルハウス見学に申し込む」など、ユーザーが次におこないたいであろうアクションを、それぞれの検討フェーズによって考える必要があります。

選択肢はシンプルにする

CTAの作成では、ユーザーに与える選択肢をシンプルにすることも重要です。複数の選択肢があると、ユーザーはどれを選ぶか迷ってしまい、最終的にどの選択肢も選ばない可能性があります。

1ページにつき1つの明確なCTAを設定することで、ユーザーが次にどの行動を取ればいいのかを迷わずに判断できるようになります。

緊急性を持たせる

ユーザーに行動を促すためには、緊急性を持たせることも効果的です。

「今すぐ申し込む」や「期間限定」、「数量限定」などのフレーズを効果的に使うことで、ユーザーに「今すぐ行動しなければならない」と感じさせることができます。

このようなCTAは、特にキャンペーンやプロモーションの際に有効です。緊急性を強調することでユーザーに迅速な行動を促し、コンバージョン率の向上につなげられます。

視覚効果のあるデザインにする

CTAボタンやバナーは、視覚的に目立つデザインにすることが大切です。

視覚効果を持たせることで、ユーザーの視線を自然に誘導してクリック率を高めます。色使い、ボタンの大きさ、配置などを工夫し、他のコンテンツから差別化することが重要です。

特に、CTAが周囲のデザインに埋もれてしまわないように、背景とのコントラストの高い色を使用するなど、デザイン面での工夫が必要です。

ユーザーハードルを下げる

ユーザーがCTAをクリックする際に生じる「心理的なハードル」を下げることも大切です。

例えば、「無料で試す」、「1分で完結」など、ユーザーがクリックすることに対して不安を感じないようなメッセージを含めることが大切です。

登録や購入に際して手続きが複雑すぎると途中で離脱してしまう可能性があるため、できる限りシンプルでわかりやすいプロセスを伝えることがポイントになります。

CTAを設置する際の注意点

CTA 行動喚起 ボタン 設置 注意点

CTAはユーザーの行動を促進するために欠かせない要素ですが、正しく設置しなければその効果を発揮できません。CTAの設置にはいくつかの注意点があり、これらを意識することでコンバージョン率を高めることができます。

そんなCTAを設置する際の注意点は、次の2つです。

  • CTAボタンを増やし過ぎない
  • 効果計測と改善を怠らない

それぞれ見ていきましょう。

CTAボタンを増やし過ぎない

CTAボタンをページ内に多数設置することは、一見してユーザーに複数の選択肢を提供できるように思えます。しかし、実際には逆効果になる場合があります。選択肢が多すぎるとユーザーが迷ってしまい、最終的にどのボタンもクリックしない可能性が高まるからです。

特に、1つのページに複数のCTAが混在していると、ユーザーが次にどのような行動を取ればいいのかわからなくなり、サイトの離脱につながってしまいます。

重要なのは、ページの目的に応じた1つ、または少数のCTAを設置し、ユーザーが直感的に次に何をすればよいのかを理解しやすくすることです。

効果計測と改善を怠らない

CTAの効果を高めるためには、設置したあとの効果計測と改善をおこなうことが大切です。一度効果的なCTAを設置できたとしても、その効果が時間とともに低下することがあります。

ユーザーの行動やニーズは変化するため、常に最適化を図ることが大切です。具体的には、クリック率やコンバージョン率を定期的にチェックし、必要に応じてテキストやデザインの変更、ボタンの配置の調整をおこないます。

また、A/Bテストなどを活用して、どのバージョンがより高い成果を上げるかを確認することも有効です。データに基づいた改善を繰り返すことで、より効果的なCTAを作れるでしょう。

まとめ

CTA 行動喚起 ボタン 意味 作成方法 設置 ポイント

CTAは、ユーザーに次の行動を促すために必須で、その効果はWebサイトのコンバージョン率に直結します。効果的なCTAを設計するためには、デザインやテキストの配置など、細部にまでこだわる必要があります。

ぜひ、今回記事で紹介したポイントを押さえて、ユーザーにとって魅力的でクリックしやすいCTAを設計しましょう。

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編集部

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