Google広告の変化要因を効率よく確認できる!「説明」機能の使い方

編集部
Google広告説明機能の使い方

Google広告の運用では、特定の期間を比較して掲載結果の数値を分析することが多々あります。数値に大きな変化があれば、要因を見つけ出して改善につなげられますが、ときに変化の要因を特定するのは多大な労力を要してしまいます。

そのような状況において、掲載結果の大幅な変化を効率よく特定できるのが、「説明」機能です。本記事では、「説明」機能の概要と使い方について解説をします。

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1.Google広告の「説明」機能とは

Google広告の「説明」機能とは、広告の掲載結果で大幅な変化が生じた場合に、効率よく変化の要因をGoogle広告が説明してくれる機能です。

説明機能の利用方法は、指標の青字をクリックするだけととても簡単です。青字をクリックすると、表示回数、クリック数、費用、コンバージョンにおける変化の最も高い要因を確認できます。

期間を比較して変化を特定する機能

「説明」機能では、過去90日間のうち、長さが同じ2つの期間を比較できます。

例えば、過去30日間でキャンペーンを比較するときは、その前の過去30日間と比較した説明が表示されます。なお、90日以上の期間でも変化率は表示されますが、説明ウインドウはつきません。

説明機能を利用するには条件がある

「説明」機能を利用するには、以下条件を満たす必要があります。

  • 検索キャンペーンであること
  • 個別あるいは拡張単価クリックを利用している
  • 過去90日間のうち、長さが同じ2つの期間を比較している
  • 掲載結果に大きな変化がある
  • 説明が表示される指標は表示回数、クリック数、費用、コンバージョンのみ

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2.「説明」機能で確認できる要因の種類

「説明」機能では、下記に関する要因がキャンペーンや広告グループの掲載結果にどのように影響したのかを確認できます。

  • 入札
  • 予算
  • コンバージョン
  • 拒否率
  • アセット、アセット&広告グループ
  • その他

それぞれ詳しく解説します。

入札に関する要因の変化

入札に関する要因の変化では、下記が確認できます。

  1. 入札単価の変更
  2. 入札単価調整比の変更
  3. 入札戦略のターゲット変更
  4. 入札単価の制限の変更
  5. 入札戦略の変更

1.入札単価の変更

入札単価の変更では、入札単価の変更が、広告の掲載先や表示頻度にどのように影響した可能性があるかを確認できます。

2.入札単価調整比の変更

入札単価調整比の変更では、デバイス、地域、オーディエンス、それぞれの入札単価調整比の変更によって、掲載結果がどのように影響した可能性があるかを確認できます。

3.入札戦略のターゲット変更

入札戦略のターゲット変更では、広告グループ、キャンペーン、ポートフォリオの各レベルのターゲットに対して変更をおこなった場合、パフォーマンスにどのように影響した可能性があるかを確認できます。

4.入札単価の制限の変更

入札単価の制限の変更では、入札単価の制限を設定、または変更することで入札単価の自動最適にどのように影響するのかを確認できます。

入札単価を制限すると、目標額達成のためにGoogle広告の入札単価の調整も制限される可能性があります。

5.入札戦略の変更

入札戦略の変更では、戦略のタイプやポートフォリオの変更によって、掲載結果にどのように影響する可能性があるかを確認できます。

予算に関する要因の変化

予算に関する要因の変化では、以下が確認できます。

  1. 予算の変更
  2. 予算配分
  3. 予算消化率

1.予算の変更

予算への変更では、予算の変更によって広告のクリック数や表示回数がどのように影響したか可能性があるかを確認できます。

2.予算配分

予算配分では、複数の広告グループなどへの予算配分方法が、他の広告の掲載結果にどのように影響した可能性があるかを確認できます。

3.予算消化率

予算消化率では、平均クリック単価の変化が予算の消化を通常より早めた、もしくは遅くした原因となる可能性を確認できます。

コンバージョンに関する要因の変化

コンバージョンに関する要因の変化では、下記が確認できます。

  1. コンバージョン設定
  2. コンバージョン達成までの所要時間
  3. 獲得したコンバージョン数の変動
  4. コンバージョン値の設定
  5. コンバージョン値獲得までの所要時間
  6. 獲得したコンバージョン値の変動

1.コンバージョン設定

コンバージョン設定では、「計測期間」、「コンバージョン数」、「アトリビューションモデル」、「その他の設定」への変更が掲載結果にどのように影響した可能性があるかを確認できます。

2.コンバージョン達成までの所要時間

コンバージョン達成までの所要時間では、まだレポートされていない最近のコンバージョンが、どのようにコンバージョンに影響している可能性があるかを確認できます。

3.獲得したコンバージョン数の変動

獲得したコンバージョン数の変動では、獲得したコンバージョン数の変化が、「コンバージョンタグの配信」、「表示回数」、「クリック率」、「コンバージョン率」、「クリック数」で引き起こされたのか、そしてこれらが掲載結果にどのように影響しているかを確認できます。

4.コンバージョン値の設定

コンバージョン値の設定では、「デフォルト値」、「トランザクション固有の値」、「動的な値」、「その他の設定」の変更によって、掲載結果にどのように影響した可能性があるかを確認できます。

5.コンバージョン値獲得までの所要時間

コンバージョン値獲得までの所要時間では、まだレポートされていない最近のコンバージョンが、どのようにコンバージョン値に影響した可能性があるかを確認できます。

6.獲得したコンバージョン値の変動

獲得したコンバージョン値の変動では、「表示回数」、「クリック数」、「クリック率」、「コンバージョン数」、「コンバージョン率」に関する値の変化によって、獲得したコンバージョン値がどのように影響されたかを確認できます。

拒否率に関する要因の変化

拒否率に関する要因の変化では、下記が確認できます。

  1. 拒否率の変化
  2. 拒否のカテゴリの定義とガイダンス
  3. 拒否のカテゴリの最適化案

1.拒否率の変化

拒否率の変化では、変化の要因カードの期間におけるカテゴリごとの拒否率の増減を確認できます。

拒否のカテゴリ変動率が高い場合は、キャンペーンのパフォーマンスが最適化されていない可能性があるので、拒否の割合を減らす改善が必要となります。

2.拒否のカテゴリの定義とガイダンス

拒否のカテゴリの定義とガイダンスでは、キャンペーンに影響を与えた拒否のカテゴリとその定義、またその問題を最小化する方法に関するガイダンスを表示します。

変化の要因カードには、5つの拒否カテゴリがカバーされています。

  • 低目標費用
  • 制限付きリーチ
  • 予算による制約
  • キャンペーンの重複
  • アセットの品質

3.拒否のカテゴリの最適化案

拒否のカテゴリの最適化案では、変動の割合が最も大きい拒否カテゴリの発生を減らすための具体的な最適化案が表示されます。

アセット、アセット&広告グループに関する要因の変化

アセット、アセット&広告グループに関する要因の変化では、以下を確認できます。

  1. アセットの変更
  2. アセット パフォーマンスの変更
  3. 有効性

1.アセットの変更

アセットの変更では、アプリキャンペーンやP-MAXキャンペーンで使用するアセットの追加や削除が、パフォーマンスにどのように影響するかを確認できます。

2.アセット、パフォーマンスの変更

アセット、パフィーマンスの変更では、個別のアセットグループのパフォーマンスの変化によって、P-MAX キャンペーンの全体的なパフォーマンスにどのように影響するかを確認できます。

3.有効性

有効性では、広告が入札の対象となった頻度について、以下のような要素がどのように影響した可能性があるかを確認できます。

  • 予算不足
  • 広告グループやキャンペーンの一時停止
  • 広告グループ内のすべての広告が不承認

その他の要因の変化

その他の要因の変化では、下記が確認できます。

  1. キャンペーンの学習が継続中
  2. 最適化の目標
  3. 変更履歴>
  4. ターゲティングの変更
  5. オークションの競合率と検索インタレスト

1.キャンペーンの学習が継続中

キャンペーンの学習が継続中では、新しいキャンペーンが学習期間中に想定内の変化が見られた場合に表示されます。

2.最適化の目標

最適化の目標では、アプリキャンペーンで最適化の目標を変更したことによって、掲載結果にどのように影響する可能性があるかを確認できます。

3.変更履歴

変更履歴では、アカウントへの変更がアカウント掲載結果にどのように影響した可能性があるかを確認できます。

4.ターゲティングの変更

ターゲティングの変更では、以下の追加や削除がアカウントの掲載結果にどのように影響した可能性があるかを確認できます。

  • 地域ターゲティング
  • キーワードターゲティング
  • キーワードステータス
  • オーディエンス

5.オークションの競合率と検索インタレスト

オークションの競合率と検索インタレストでは、検索パートナーでの検索ボリューム変化と、検索パートナーの受信許可や受信拒否が掲載結果にどのように影響した可能性があるかを確認できます。

※関連記事:Google広告の管理画面の使い方をアカウント開設から効率的に使うポイントまでを解説

3.「説明」機能の使い方

ここからは、「説明」機能の使い方の解説をします。

使い方と確認方法

結果に大きな変化が生じた場合は、「説明」表示は以下のように表示されます。

上記の青色数値をクリック、またはカーソルを合わせたときに現れる小さなウインドウ「説明を表示する」をクリックすると、変化の要因が管理画面の右側に表示されます。

また、「説明を表示する」には「比較期間を指定しない場合」と「比較期間を指定する場合」の2パターンがあります。

1.比較期間を指定しない場合

比較期間を指定しない場合のデフォルトでは、選択した期間と同じ日数の直前の期間が比較表示されます。

例えば、2023年5月1日〜5月7日の期間選択をした場合は、2023年4月24日〜4月30日の期間と比較した説明が表示されます。

2.比較期間を指定する場合

比較期間を指定する場合は、以下手順を参考にしてください。

  1. 管理画面より、確認したい項目を選択
  2. 期間選択横にある下向き矢印▼をクリック
  3. 「比較」ボタンをオン
  4. 「前の期間」を選択
  5. 「適用」をクリック

上記操作をおこなったあと、大きな変化があると、変化率の値が青色になり点線が引かれます。

この青字をクリックすると「説明」表示を確認できます。

コンバージョン数の変化要因も確認可能

「説明」機能の変化要因では、コンバージョン数の変化要因を確認できます。

コンバージョン数の変化要因の「説明」機能が表示されるには、以下3つの条件を満たしている必要があります。

  • 個別クリック単価か拡張クリック単価を使用している検索キャンペーン
  • 過去90日間のうち、長さが同じ2つの期間を比較している場合
  • 大きな変化があった場合

なお、拡張クリック単価や個別クリック単価制で運用する場合は、キーワードの入札単価調整、デバイス、地域、年齢や性別、オーディエンスの入札単価調整比の変更を手動でおこなうことがあります。

まとめ

Google広告の便利な「説明」機能の概要と使い方を解説しました。Google広告内で変化の要因を見つけ出すのは多大な労力が要りますが、「説明」機能を活用することで、アカウントの掲載結果に変化が生じた理由を効率よく確認できます。

「説明」機能はGoogle広告すべての変化要因を把握できませんが、広告の変化状況を数クリックするだけで確認できるので、広告運用に慣れていない方は積極的に活用していきましょう。

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