Google広告の審査基準は?審査落ちした場合の対処も解説

編集部
Google広告の審査基準は?審査落ちした場合の対処も解説

Googleでは、ユーザーに安全で適切な広告を配信することを目的に広告審査がおこなわれています。そのため、広告を出稿する際は、Googleが定めたルールにしたがって広告を作成する必要があります。

そこで本記事では、広告運用される方に向けて、Google広告の審査基準や審査に落ちた場合の対処を解説します。

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Google広告の審査とは?

Google広告 審査

Google広告の審査とは、Googleに広告出稿するためにおこなわれる審査です。この審査は、ユーザーに安全で適切な広告を配信するのが目的で、審査を通過した広告はステータスが「有効」に変わり、広告の掲載が開始されます。

審査でポリシー違反が見つかった広告はステータスが「不承認」に変わり、広告が掲載できなくなります。不承認となった場合は、Googleからポリシー違反があったことや対応方法の連絡が届きます。

審査対象となる広告

まずは、Google広告の審査に関する基礎知識から解説します。

Google広告の審査で対象となる広告は、以下6つの項目があります

  • 見出し
  • 説明文
  • キーワード
  • リンク先
  • 画像
  • 動画

これらは、システムによる自動評価と人による評価の両方を組み合わせて審査されており、審査を通過した場合は広告ステータスが「有効」になり、広告が掲載されるシステムとなっています。

審査に要する期間

Google広告の審査終了までに要する期間は、一般的に1営業日以内となっています。ただし、広告内容によってはそれ以上の日数がかかる場合もあります。

2営業日が過ぎても審査結果が出なかった場合は、Googleのサポートセンターに問い合わせてみるとよいでしょう。

審査状況の確認方法

Google広告の審査状況は、広告審査の一覧ページにある「ステータス」から確認できます。

確認方法は、以下の手順を参考にしてください。

1.Google広告にログイン

2.左側ページメニューの「広告とアセット」から「広告をクリック」

Google広告 審査状況 確認方法

3.広告リストを表示

4.「ステータス」で広告の審査状況を確認

Google広告 審査状況 確認方法

審査が通った場合は「有効」、審査中の場合は「審査中」、審査が通らなかった場合は「不承認」と表示されます。

なお、審査に関するステータスには下記があります。

ステータス 配信可否 詳細
審査中 配信されない 広告は審査中
有効 配信される 設定したすべてのターゲットに配信可能
有効(制限付き) 配信される 一部の状況では配信不可
有効(地域制限付き) 配信される ターゲット地域に配信不可
不承認 配信されない ポリシー違反のため配信不可

不承認となってしまった場合は、Googleに指摘された箇所を修正して「再審査」を申し込んでみましょう。

※関連記事: Google広告の管理画面の使い方からアカウント開設まで効率的行うポイントを解説

Google広告の審査基準

Google広告の審査基準

Google広告の審査を通るためには、下記5つの審査基準を理解して適切な広告を作成する必要があります。

  • Google広告のポリシーが守られているか
  • Google広告の入稿規定が守られているか
  • キーワードと広告内容が一致しているか
  • 過剰表現や誇大表現が使用されていないか
  • リンク先のページが適切で正しく機能しているか

それぞれ解説します。

Google広告のポリシーが守られているか

Googleで広告を配信するには、Google広告のポリシーを守る必要があります。

広告掲載のポリシーは、大きく4つに分けられています。

  1. 禁止コンテンツ
  2. 禁止されている行為
  3. 制限付きのコンテンツと機能
  4. 編集基準と技術要件

1.禁止コンテンツ

Googleネットワークでは、以下のようなコンテンツの配信を禁止しています。

  • 偽造品
  • 危険な商品やサービス
  • 不正品を助長する商品やサービス
  • 不適切なコンテンツ

ほとんど区別のつかない商標やロゴを使用している偽造品、危険なドラッグや銃弾、受験代行サービスなど、危険な商品・サービスの販売や不正行為を助長するような商品を取り扱っている場合は不承認となります。

それ以外に、衝撃的なコンテンツ表示、憎しみ、偏見、差別を助長するような広告やリンク先の配信なども禁止されています。

2.禁止されている行為

Google広告の配信にあたって、ユーザーに対して以下のような不利益をもたらす行為は認められていません。

  • 広告ネットワークの不正利用
  • データの収集と使用
  • 不実表示

広告ネットワークの不正利用とは、ユーザーにとって不利益となるコンピューターウィルスなどのプログラムやソフトウェアを含むコンテンツの宣伝をしたり、リンク先をユーザーに隠すクローキングの手法を指します。

また、ユーザー情報の不正利用やユーザーを騙すような不実表示も禁止されています。

3.制限付きのコンテンツと機能

禁止ではありませんが、以下に当てはまるコンテンツを配信する場合は制限がかかります。

  • 性的なコンテンツ
  • アルコール
  • 著作権
  • ギャンブル、ゲーム
  • ヘルスケア、医療品
  • 政治関連
  • 金融サービス
  • 商標
  • 法的要件
  • その他の制限付きビジネス
  • 制限付きの広告フォーマットと機能
  • 子供向けに制作されたコンテンツの要件

これらのコンテンツは、法律や文化の観点から取扱いが不適切と判断された場合に不承認となります。

例えば、18歳未満と示しているユーザーには、アルコールなどの特定のカテゴリが制限されています。

4.編集基準と技術要件

Googleでは、ユーザーにとって利便性の高い魅力的な広告を配信するために編集基準を設定しているため、曖昧な表現広告や一般的なブラウザでは表示できないリンク先が表示されているコンテンツは不承認となります。

また、ユーザーと広告主に多彩な広告フォーマットを最大限に活用してもらえるように技術要件も設定しています。これらのポリシーの詳細は、Google広告のポリシーヘルプよりご確認ください。

Google広告の入稿規定が守られているか

Google広告には入稿規定があり、審査を通るためにはGoogleが提示している入稿規定を満たす必要があります。

下記はGoogle広告が禁止している入稿規定のスタイルや表現です。

  • 標準的でない文法、つづり、記号、表記方法
  • 内容が意味不明
  • 文字制限を超過している
  • 句読点や記号の不適切な使用
  • 無効な文字の使用
  • アルファベットの大文字使用が不適切
  • 過剰な重複表現
  • 許可されないスペースの使用
  • 広告文内で電話番号の直接記載
  • 本来の目的に使用していない広告やアセット
  • 不明なビジネス
  • 画像の品質
  • 動画の品質

このように、Goolgeはユーザーが理解しやすい文章や洗練された表現を重要視しています。

また、ユーザーのニーズを網羅的に満たせるような関連性や操作性も広告審査を通る重要なポイントとなっています。Google広告の入稿規定に関する詳細は、Google広告ポリシーヘルプよりご確認ください。

キーワードと広告内容が一致しているか

Googleはユーザーに対して最適な情報提供を目指しているため、広告においてもキーワードと関連性の高いものを配信しています。そのため、Google広告の審査を通るにはキーワードと広告文の内容が一致していることが重要になってきます。

例えば、「野球」というキーワードを設定しているなら、見出しや広告文で「野球」を含めることで、Googleにキーワードと広告内容の関連性が高い広告として判断されるので、広告の質が上がり上位表示されやすくなります。

過剰表現や誇大表現が使用されていないか

Google広告内での過剰表現や誇大表現の使用は、ユーザーにとって悪質な広告とみなされ、Google広告の審査に落ちやすくなるので注意しましょう。過剰表現、誇大表現とは、実際の商品やサービスが競合他社よりも著しく優れているかのようにユーザーに誤認させる広告表現を意味します。

例えば、「誰でも稼げる」や「必ず10キロ痩せられる」のような、誤解をまねきやすい表現はGoogle広告の審査でほぼ落ちてしまうので、適切に商品の良さを伝えるように努めましょう。

リンク先のページが適切で正しく機能しているか

リンク先のWEBサイトはキーワードと関連しているので、リンク先のページが適切で正しく機能しているかをしっかり確認しましょう。

リンク先に関しては、下記3つのポイントをおさえる必要があります。

  • 広告内容と一致している
  • 404エラーではない
  • 悪質、不正なリンクではない

また、広告ではWEBサイト責任者の情報明記や薬事法違反についても厳しく審査されているので、審査前にしっかりとチェックしておきましょう。リンク先の要件の詳細は、Google広告ポリシーヘルプよりご確認ください。

Google広告の審査に落ちてしまった場合は?

Google広告 審査 落ちた場合

Google広告の審査に落ちた場合、再審査請求を送信すると再審査できますが、承認されるためには広告の内容を修正する必要があります。

ここでは、広告を再審査するまでの手順について解説します。

不承認の理由を確認する

審査に落ちてしまったら、まずは広告ステータスに表示されている「審査に落ちた理由」を確認しましょう。

確認する方法は、下記手順を参考にしてください。

  • Google広告にログイン
  • 広告管理画面から表示項目>属性>ポリシーの詳細をクリック
  • 不承認になった広告を選択
  • 審査に落ちた理由を確認

具体的なポリシー違反がわからない場合は、Googleのサポートセンターに問い合わせてみましょう。

広告を編集し再提出する

ポリシー違反した箇所を修正したら、再審査の申請をしましょう。申請の方法は、「広告と広告表示オプション」のページから広告内容を編集して保存ボタンを押すだけです。

保存後は自動で再審査がおこなわれ、修正前の広告が削除されます。何度も修正して審査に落ちる場合は、Googleへの問い合わせも検討しましょう。

Google広告の審査の注意点

Google広告 審査 注意点

Google広告の審査は通常1営業日以内に完了しますが、期間を指定して広告を配信したい場合は注意すべきことが2つあります。

  • 土日祝日は審査がおこなわれない
  • 年末年始は長期休業なのでスケジュールに注意

土日祝日は審査がおこなわれない

Google広告はGoogleの営業日に審査がされるため、土日祝日は審査がおこなわれません。広告配信する期間が決まっている場合は、配信予定日までに審査が終わるように余裕を持って入稿するようにしましょう。

年末年始は長期休業なのでスケジュールに注意

Google広告は土日祝日以外にも、年末年始は休業となるので審査がおこなわれません。年末年始の期間に広告を配信したい場合は、長期休業に入る前までにしっかりスケジューリングしておきましょう。

まとめ

Google広告 審査基準 審査に落ちた場合 対処方法

Google広告の審査基準や審査に落ちた場合の対処方法を解説しました。Google広告の審査を通すためには、Googleが提示している広告ポリシーや入稿規定を守るのが重要です。

Googleが広告審査をする目的は、ユーザーに安全で適切な広告を配信することなので、不承認になった場合はユーザーにとって信頼できる広告となっているのかをあらためて確認してみましょう。

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