SNS広告の費用はいくらかかる?課金形態や媒体ごとの費用相場を解説

編集部
SNS広告の費用はいくらかかる?課金形態や媒体ごとの費用相場を解説

私たちの生活のなかで、もはや必要不可欠な存在になりつつあるSNS。連絡手段としてはもちろん、情報収集、仲間同士の交流、ちょっとした時間つぶしにと、現代人にとってはオン・オフを問わずさまざまなシーンで活用されています。

本記事をご覧になっている方のなかにも、毎日SNSを利用している人は多いのではないでしょうか。SNSをきっかけに企業のブランドや商品を知り、実際に購入に至る消費者行動も珍しくない昨今、企業のマーケティング施策のひとつとして、SNSの活用はとても有効です。

その手法のひとつが「SNS広告」。SNS広告は、タイムラインやニュースフィード、ストーリーズなど、SNSを使用するユーザーの目に留まりやすい場所に広告を出稿することで、自社のブランドや商品を効果的に宣伝できます。しかし、どれくらい費用がかかるのかわからず、予算を立てるのが難しい方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、SNS広告出稿を始めたい方に向けて、出稿にかかる費用の相場や考え方について解説します。出稿する媒体によって課金形態も異なるため、ぜひじっくり読んで比較検討してみてください。

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1.なぜSNS広告が必要なのか?

SNS広告 出稿 費用相場

SNS広告とは、Facebook、Instagram、X(旧Twitter)、LINE、TikTokなどのSNSプラットフォームを活用した広告配信のことです。リスティング広告などと同じく、WEBマーケティングの手法として多くの企業で取り入れられています。

SNS広告の配信には、どのような成果を期待できるのでしょうか。

幅広い商材の宣伝・集客に活用できる

SNS広告は、テキストだけではなく、バナーや動画など多様な広告形式があるのが特徴です。先述したとおり、非常に多くのユーザーに利用されているSNSは、「商品の購入までは考えていないが興味はある」といった潜在層の数も多いといえます。商品購入を促すというよりも、どちらかといえば認知拡大やブランディングを目的とした利用がおすすめです。

SNS広告を利用する最大のメリットは、精度の高いターゲティングができることです。SNSによってある程度の違いはあるものの、ユーザーのアカウント情報には、年齢、性別、居住地などの個人情報が登録されています。また、ユーザーのSNS上の行動(閲覧、いいね!、コメント投稿など)データも蓄積されているため、興味・関心に合わせたより詳細なターゲティングも可能です。

「東京都在住」「30代女性」「美容に関心が高い」という条件で絞り込み、化粧品やエステの広告を配信する、などのコンバージョンにつながりやすい配信ができるのが、SNS広告の魅力でしょう。SNS媒体ごとにユーザー属性が異なるため、訴求したい商品・サービスによって適切な媒体を選ぶことで、より高い広告効果が期待できます。

SNS広告とSNS運用の違いは?

「ビジネスでSNSを活用する」と聞くと、SNSの投稿でフォロワーを獲得したり、情報を拡散したりする「SNS運用(SNSアカウント運用)」をイメージする方も多いと思います。SNS広告とSNS運用には、どのような違いがあるのでしょうか。

SNS運用とは、SNS上に自社のアカウントを持ち、継続的な投稿やユーザーとのコミュニケーションによって認知を拡大、フォロワーを増やし、さらにそのフォロワーとの関係性を構築していく、これらの行動の総称です。一方で、SNS広告とは「SNSプラットフォームを活用した、そのSNS上にいるユーザーに向けた広告配信」を指します。

ユーザーとの関係構築を目的とするSNS運用は、多くの場合に継続的で中長期的な施策であるのに対し、宣伝・販促が主目的のSNS広告は短期的・一時的な実施もできる、という違いがあります。

なお、SNSアカウントは基本的に無料で取得できるため「SNS運用は投稿するだけなのでお金がかからない、SNS広告はお金(広告費)がかかる」と考える人もいるかもしれませんが、決してそうとは限りません。ユーザーを引き付ける魅力的な投稿を作成するためには、文章や画像にもある程度のクオリティーが求められるため、それなりの工数や費用が必要です。目標とする成果によっては、広告のほうが安く短期間で実現できる場合も少なくありません。

SNS広告とリスティング広告の違いは?

WEB広告の主流であるリスティング広告と、SNS広告は、どのような点が違うのでしょうか?注目すべきポイントは、ターゲティングの方法です。リスティング広告の場合、ユーザーが検索するキーワードに連動して広告を配信するため、基本的にはもともと関心・購買意欲の高い顕在層がターゲットとなります。

一方、SNS広告も顕在層へアプローチできますが、ユーザーの年齢・性別・地域などの属性や、興味のあるジャンルなどの情報によってターゲティングをおこなうため、潜在層に向けたアプローチも得意としています。

また、リスティング広告がテキスト形式なのに対し、SNS広告は動画や画像形式の広告も配信可能、という違いもあります。視覚に訴える要素を掲載できるため、認知向上やブランディングを目的とした広告配信にはSNS広告がより向いているといえます。

※関連記事: リスティング広告の費用はどれくらい?広告費用や相場を簡単解説

2.SNS広告の代表的な課金形態

SNS広告 出稿 費用相場 課金形態

SNS広告の費用は、出稿作業自体には発生せず、出稿した広告の「インプレッション数(何回ユーザーに表示されたか)」「クリック数」「アプリのインストール数」「動画の再生回数」などによって決まります。

SNS広告の代表的な課金形態は以下のとおりです。SNS媒体によって選択できる課金形態は若干異なり、どの課金方法を採用するかは広告出稿時に決めることが可能です。

クリック課金

広告がクリックされるたびに、広告費が発生します。広告をクリックされなければ費用は発生しないため、広告に興味のないユーザーに対する課金を避けられるメリットがあります。

インプレッション課金

広告が表示されるたびに、広告費が発生します。クリック数は課金に影響しません。クリック課金型の広告と違い、広告に興味を持っていないユーザーにも表示されてしまうことがあるため、ターゲティングの方法や広告の目的を確認したうえで利用する必要があります。

インストール課金

広告対象がアプリである場合、アプリがインストールされるたびに広告費が発生します。

動画視聴課金

広告内の動画が再生された際に、費用が発生します。SNS媒体によって「〇秒以上再生」「動画を全画面表示」などの条件が付随している場合もあります。

3.SNS広告の媒体別費用相場

SNS広告 出稿 費用相場 媒体別

ここからは、各SNS媒体の気になる広告費用相場を見ていきましょう。

基本情報として、SNSの運用型広告は、「インハウス運用」(社内スタッフによる運用)「代理店運用」(運用会社や代理店に業務を外注する方法)の大きく2つに分けられます。本記事ではインハウス運用の場合の費用を紹介していきます。

Facebook広告

Facebook広告は、「フィード」と呼ばれるタイムラインや、メッセージをやり取りできる「メッセンジャー」上への配信はもちろん、Audience Networkを活用し、Meta社と提携している多数の媒体に広告の掲載が可能です。

※関連記事: 【2023年 最新版】Meta広告広告(Facebook広告)の始め方・手順まとめ

Facebook広告の課金方式と費用相場は、以下のとおりです。

  • クリック課金(CPC):24円~200円/click
  • インプレッション課金(CPM):400円~650円/1,000Imp

クリック課金の場合は1クリックあたりの単価が24円~200円、インプレッション課金の場合は1,000インプレッションごとに400円~650円と、幅のある価格設定になっています。これは、同じユーザーをターゲットとする他のアカウントや同業種のアカウントの行動、加えてユーザーからのクリエイティブ評価などによって、クリック単価(CPC)や表示にかかる金額(CPM)が大きく変動するためです。

社内で広告運用をおこなう場合、費用はFacebookに支払う広告費のみとなります。(もちろん、運用に関わる人件費などは別途発生します)広告費の最低金額などは設定されていないため、自社で自由に設定できます。極端なことをいえば、月額1,000円からでも広告運用が可能になります。現実的なところでいえば、数万円程度の予算を立てて、どれだけ集客できるかテストをするところから始めるのがおすすめです。

なお、広告運用業務を外注する場合は、当然ながら広告費に加えて運用フィーが発生することも頭に入れておきましょう。

Instagram広告

Instagramは、Facebookと同じMeta社が提供している、画像や動画投稿をメインとしたSNSプラットフォームです。広告はフィード、ストーリーズ、リール、「発見」タブ、プロフィールフィードなど、さまざまな配信形式から選択できます。

Instagram広告の課金方式と費用相場は、以下のとおりです。

  • クリック課金(CPC):24円~200円/click
  • インプレッション課金(CPM):400円~650円/1,000Imp
  • アプリのインストール課金(CPI):100~250円/インストール
  • 動画の再生時間による課金(CPV):5~20円/再生

広告の仕組みとしてはFacebook広告とほとんど同じで、クリック課金、インプレッション課金の単価はFacebook広告と同額です。また、Instagram広告も予算の最低金額は設定されていません。

Facebook広告、Instagram広告は、ともに課金に対する単価の変動幅が大きく、全体の相場としては一概に示すことが難しいです。やはりはじめは数万円程度の予算を立てて、予算内でどれぐらいの成果を得られるかテストし、最終的な月額予算を決めていくのが確実です。

※関連記事: 【初心者向け】Instagramの運用を意識するポイントや分析方法を解説!

X(旧Twitter)広告

短文投稿プラットフォーム「X(旧Twitter)」の広告は、タイムラインや返信欄、検索結果の間などに表示されます。テキスト、画像、動画などの使用が可能です。

参考元:Twitter広告|Xビジネス

X(旧Twitter)広告は、金額を自由に設定して運用でき、またターゲットに応じて課金方式を選択できる点が特徴です。自社の商品やサービスに対して興味関心が高いユーザーを選定できるため、無駄な広告費を抑えることができます。

X(旧Twitter)広告には現在下記4つのフォーマットがあります。まずはそれぞれの特性を把握し、採用する手法を決めていきましょう。

カテゴリ 概要
プロモ広告 ターゲットに設定した幅広い利用者層にリーチできる。WEBサイトやアプリへの誘導が主な目的。
Twitter Amplify 報道機関など200社を超えるTwitterのコンテンツパートナー(パブリッシャー)が配信する動画の冒頭に表示できる動画広告。配信面の選び方によって、「Amlifyプレロール」「Amplifyスポンサーシップ」の2種類に分類される。
Twitter テイクオーバー タイムラインや「話題を検索」の一等地に広告を配信し、膨大なリーチにつなげられる広告カテゴリ。「トレンドテイクオーバー」「トレンドテイクオーバープラス」「タイムラインテイクオーバー」の3種類に分類される。
Twitter ライブ 製品発表やファッションショーなどのライブ放送が可能。「ライブ配信」と「イベントページ」の2つのフォーマットに分類される。

※旧カテゴリ「フォロワー獲得広告」は、2023年8月11日をもって提供終了。

X(旧Twitter)広告にかかる費用は、選択する課金方式によって変動します。課金方式が複数あるため、広告配信の目的に合わせて適切なものを選びましょう。各課金方式と費用相場は、以下のとおりです。

課金方式 課金の条件・タイミング 費用相場
クリック課金 広告がユーザーによってクリックされた際に課金 1クリックあたり24円~200円
インプレッション課金 広告がユーザーに対して表示されるごとに課金 1,000インプレッションで400円~650円
フォロー課金 広告を通じてユーザーがアカウントをフォローした際に課金 1フォローあたり40円~100円
エンゲージメント課金 広告に対してエンゲージメント(「いいね」や「リポスト」、「リプライ」)が発生した際に課金 1エンゲージメントあたり40円~100円
アプリインストール課金 広告を通じて自社アプリがインストールされたタイミングで課金 1インストールあたり100円~250円
再生数課金 広告に掲載されている動画が全画面表示または50%以上表示され、規定秒数以上再生された場合に課金 1再生あたり5円~20円

LINE広告

LINE広告は、LINEアプリやその他のLINEに関連するサービスに対して配信される広告です。月間ユーザー数9,500万人(2023年6月末時点)とユーザー数が多く、幅広いユーザー層にアプローチできます。LINE内のトーク一覧画面の最上部「トークリスト」、タイムライン形式の「LINE VOOM」、「LINE NEWS」など、広告配信面が多いのも特徴です。

LINE広告の課金方式は、下記の3種類になります。

  • クリック課金(CPC):ユーザーが広告をクリックしてリンク先のページに遷移した場合に課金。
  • インプレッション課金(CPM):ユーザーが見ている画面上で広告が完全に表示された場合、表示回数1,000回ごとに課金。
  • 友だち追加ごとに課金(CPF=Cost Per Friends):LINE公式アカウントの「友だち」を集める際に採用される、成果報酬型の課金方式。

画像広告を出稿した場合はクリック課金方式が採用されます。クリック課金広告を出稿した場合、クリック単価の相場価格は【24円~200円程度】です。出稿条件により単価は変動しますが、クリック課金の場合はクリック後のコンバージョン率が低いと費用対効果も低下するため、CVRを注視する必要があります。

動画広告を出稿した場合はインプレッション課金が採用されます。動画広告が1,000回表示されるごとに課金となりますが、広告が100%画面に表示されない限りカウントされません。LINE広告でインプレッション課金の広告を出稿した場合、インプレッション単価(広告が1,000回表示された場合の課金額)の相場価格は【400円~650円程度】です。

なお、LINE広告には、最低出稿金額の決まりがあります。課金方式ごとに定められており、クリック単価の場合は24円、インプレッション単価の場合は200円から、となっています。月2~3万円程度から始めるのがおすすめですが、ある程度の効果を実感するためには月額20万円程度は準備しておいたほうがよいでしょう。

なお、LINE広告に関してはLINEヤフー公式がわかりやすくまとめて情報発信をおこなっているため、ぜひそちらも参考にしてみてください。

※関連記事: LINE広告とは?運用方法や特徴を簡単解説

TikTok広告

TikTok広告とは、中国のバイトダンス社が提供する動画SNS「TikTok」とPangle(TikTok以外の国内の多様なジャンルのアプリ・WEBに広告配信できる広告プラットフォーム)へ配信できる広告のことです。

広告の形式は、広告枠を購入して一定期間広告枠内に固定で掲載できる「予約型広告(純広告)」4種類と、「運用型広告」の合計5種類に大きく分けられます。各広告の概要は以下のとおりです。

TopView・起動画面広告

1日1社限定で、アプリ起動時に最初の動画として配信される広告。短期間での大型なリーチ獲得を目的としており、高い広告効果に期待できる分、最低出稿金額は500万円と高額に設定されています(選択できる課金方式はインプレッション課金のみ)。

インフィード広告(一部運用型広告)

「おすすめ」フィードのユーザーの投稿の間に表示される広告。 通常のTikTokコンテンツに溶け込むため、自然に広告を見てもらうことができます。

なお、インフィード広告はさらに「OneDayMax」「Reach&Frequency」「BrandAuction (運用型広告)」の3つに分かれます。

ハッシュタグチャレンジ

企業が作る特定のハッシュタグをつけて投稿される広告。TikTokならではの「共感」と「参加」を促しながら、ユーザーへの認知拡大が図れます。

ブランドエフェクト

顔や背景が加工されるエフェクトを使用した広告。PRしたい商品の機能やブランドの持つ世界観を体感的に表現することで、話題性を高めることを目的としています。

運用型広告

他のSNS媒体と同様に、広告主が配信内容やターゲット、予算などを設定し、運用しながら効果を高めていける広告のこと。オークション形式で勝敗が決まり、入札で勝つと広告が表示されます。「おすすめ」フィード内で他ユーザーの投稿の間に配信され、コメントや拡散も可能です。

TikTok広告の課金方式と費用相場は、以下のとおりです。

  • クリック課金(CPC):30円~100円/click
  • インプレッション課金(CPM):100円~1,000円/1,000Imp
  • 動画の再生時間による課金(CPV):5~60円/再生

なお、予約型広告と運用型広告で、全体的な予算相場は大きく異なります。

【予約型広告の全体予算】

数十万円~(例:TopView広告の最低出稿金額500万円)

【運用型広告の全体予算】

キャンペーン階層での下限予算:5,000円(日予算、通算予算いずれも)

広告セット階層での下限予算:2,000円(日予算の場合)

通算予算:2.000円に配信日数を乗じた費用

※TikTok広告は「キャンペーン」>「広告セット」>「広告」の3階層から構成

予算はキャンペーンまたは広告セットに対して設定するため、日予算の最低額は広告セットで予算を設定する場合の2,000円です。2,000円×30日=【60,000円~】が、最低限の月額費用の相場です。

※関連記事:【初心者向け】TikTok広告の出し方!アカウント作成、広告の活用ポイントも解説

4.SNS広告をうまく活用するポイント

SNS広告 活用ポイント

せっかく予算をかけてSNS広告を出稿するのであれば、やはり高い費用対効果を期待したいところ。闇雲に出稿するのではなく、事前にポイントをしっかり押さえて運用計画を練ることで、成果は上がりやすくなります。SNSの広告運用で押さえるべきポイントをチェックしていきましょう。

目的や課題をしっかりと決めておく

広告運用を始めるうえで大前提となるのが、「そもそも何のために広告を運用するのか」が明確になっていることです。ただ予算を投下して運用するだけではなく、その結果として、「自社がどのようなリターンを得られるのか」を強く意識する必要があります。

ブランドの認知拡大、ECサイトの売上アップ、実店舗への来店数アップ……広告の運用目的は、企業によってさまざまです。まずは広告運用を通じて達成したい目的を明確にし、その目的をクリアするためにはどのようなプランで広告を設計していくのか?という順序で運用計画を立てていきましょう。

各媒体の特徴を把握しておく

SNS広告を出稿する際は、各媒体の特徴やユーザー層の違いを把握しておくようにしましょう。

たとえば、企業やビジネスパーソン向けならFacebook広告、女性向けならInstagram広告、若年層ならTwitter広告やTikTok広告……といった具合に、訴求したい商品やサービスに合わせて、出稿する媒体を選ぶことが効果的です。

また、顕在層をターゲティングしてCV獲得をねらうならFacebook広告やInstagram広告、広告の二次拡散をねらうならTwitter広告、より多くのユーザーに広告を配信するならLINE広告と、各SNSが持つ機能に着目して配信媒体を決めるのもいいでしょう。

ユーザーとしてSNSを利用しているだけでも、媒体ごとの特色の違いは感じ取ることができるはず。どの媒体で、どの層をターゲットにすれば自社商品やサービスへの関心を持ってもらえそうか、ユーザー目線で事前リサーチをおこなうのもおすすめです。

最適なターゲティングをおこなう

広告の目的がブランディングであれば潜在層をターゲットとすることもありますが、費用対効果を重視するのであれば、購買意欲の高い顕在層をターゲットにするのがおすすめです。先述のとおり、SNS広告は詳細なターゲティングができるのが特徴です。その特性を活かし、顕在層へピンポイントでアプローチしていきましょう。

ただし、ターゲットを絞り込みすぎると、広告の配信ボリュームが低下して「そもそも広告を見る絶対数が少ない」ということになりかねません。最初はコアなターゲットに絞り込み、徐々に対象を広げていくといいでしょう。

フリークエンシーキャップを設定する

SNS広告の配信頻度を最適に保つため、フリークエンシー設定をおこないましょう。フリークエンシーとは、デジタルマーケティングでは「インターネット広告(WEB広告)への接触頻度」を指します。

フリークエンシーキャップ(1ユーザーに対して広告を表示する回数の上限)を設定し、同一ユーザーに同一広告を配信し過ぎないようにすることで、無駄な広告費を抑えることができます。また、ユーザーに「この広告、何度も表示されてしつこいな」とマイナスイメージを持たれるのを防ぐのにも有効です。

リターゲティング配信を活用する

リターゲティング配信は、自社の商品やサービスをすでに認知しているユーザーを対象とした広告の配信方法です。商品やサービスを認知し、関心を持っている可能性が高いため、通常の広告配信に比べてコンバージョン率が高くなる傾向があります。

コンバージョン率を高めることで広告の機能を最大化できるため、リターゲティング配信の活用はぜひ取り入れたい手法です。

5.自社で難しい場合は代理店の利用がおすすめ

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SNS広告は、アカウントの登録と設定が完了すれば、自社で直接広告を配信できます。それでも、SNS広告の運用ノウハウがない、初めての出稿で何をすれば効果が得られるかわからない、という状態のまま無理をして自社で運用をおこなうのは危険です。思っていたような成果が得られず、最悪の場合赤字を生み出してしまうリスクもあります。

SNS広告の運用経験やリソースがない場合、費用はかかりますが、広告代理店や運用会社に業務を委託するのもひとつの方法です。コストをかけてでも代理店に頼ることで、さまざまなメリットを得ることができます。

広告運用に関する業務をすべて担ってくれる

SNS広告運用業務のすべてを任せられること、これが代理店を利用することの最大のメリットです。

自社でSNS広告運用をおこなうと、リソースが偏ってしまい、本来の業務がおろそかになってしまうこともあり得ます。代理店に運用を依頼すれば、基本的にSNS広告運用に関する業務はすべてお任せ。本来の業務に集中して取り組みながら、広告運用も同時進行で実現が可能です。

費用対効果の最大化に期待できる

代理店にSNS広告の運用を委託することで、高い費用対効果がねらえるのもポイントです。

SNS広告運用で多くの実績がある代理店には、クリック率やコンバージョン率の向上など、費用対効果を高めるための運用ノウハウが蓄積されています。そのノウハウをもとにした運用代行により、自社で運用する場合と比べて、高い成果を上げることに期待できます。

複数のSNS広告運用を依頼できる

複数のSNS広告を出稿している場合も、代理店に依頼をすれば滞りなく運用してもらうことができます。

自社で複数のSNS広告を運用しようとすれば、人的、時間的、業務的リソースの負担がさらに増えてしまいます。代理店にはSNS広告運用のプロフェッショナルがそろっているので、広告の種類や媒体が多い場合でも、安心して任せることができます。

商材やプロモーションなどの戦略によっては、複数のSNS広告を同時に運用することで、効果を最大化できる場合もあります。規模の大きい広告プロモーションをおこないたい場合は、代理店への委託を検討してみましょう。

なお、広告代理店を利用したSNS広告運用費の相場は、それぞれ以下のようになります。

【初期費用】

初期費用は代理店によって有料の場合と無料の場合があります。有料の場合は5万円程度が相場です。

【運用代行費用】

一般的なSNS広告の運用代行費用の相場は、広告費の20%です。100万円で広告費を設定している場合、20万円が代理店に支払う金額です。

【広告費】

広告費は外部に支払う費用ではなく、自社でSNS広告に使える予算設定になります。

まとめ

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本記事では、各SNS媒体の広告出稿にかかる費用の相場、広告の費用対効果を上げるためのポイントについて解説しました。

SNS広告は、ユーザーの属性や興味関心を把握できるため、リスティング広告よりも高い精度でターゲティングができます。それぞれの媒体にどのようなユーザーが多いかをチェックし、適切な広告配信をおこなうことで、無駄なコストを抑えながら運用していくことが可能です。

本記事を参考に、また広告代理店の利用も選択肢に入れつつ、SNS広告運用に取り組んでみてください。

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    編集部

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