Google広告の運用中、1日の予算を超過して困った経験がある方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、その理由を解説し、確認方法や対策などを紹介します。予算超過について把握しておきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
Google広告で1日の予算が超過してしまう理由
Google広告では、1日の費用が設定した1日の平均予算を超過することがあります。
検索トラフィックが特に多い日や、Googleのアルゴリズムがより高い投資収益率を予測した際、システムがその機会を最大限に活用しようとするためです。
これにより、クリックやコンバージョンを獲得しやすい日には、設定された1日の平均予算を超えて広告が表示される場合があります。
予算上限額・請求額の確認方法
ここでは、予算上限額と請求額を確認する方法を紹介します。
予算の上限を確認する方法
キャンペーンごとの予算の上限を確認する場合、次の方法でおこないます。
1.キャンペーンの「予算」の列にカーソルを合わせ、鉛筆アイコンをクリックする
2.「予算レポートを表示」をクリックする
3.「1ヵ月の累計費用」>「1ヵ月の費用の上限」から確認できる
請求額を確認する方法
Google広告の請求額は、次の手順で確認できます。
1.Google広告にログインし、該当のアカウントを開く
2.「料金」>「概要」をクリックする
請求額の詳細は、「すべての項目を展開」から確認できます。
予算設定におけるポイント
予算設定では、次のポイントを押さえておくとよいでしょう。
- 月中に予算変更をすると費用の上限も変更される
- 1日の予算を2倍以上超過した場合は請求されない
- 管理画面に表示される費用は実際の請求費用ではない
それぞれ解説します。
月中に予算変更をすると費用の上限も変更される
月の途中で予算を変更すると、その月の広告費用の上限も連動して変わるため、注意が必要です。具体的には、変更前に使用した広告費に変更後の1日予算と残りの日数をかけた金額を加えた額が、新しい月間上限となります。
例えば、月初めから20日間は1日2,500円で広告を出し、合計50,000円を使用したあと、21日目から1日の予算を3,500円に増額したとします。この場合、新しい月間上限は、50,000円(使用済み)+ 3,500円 × 11日(月末まで)= 88,500円です。
このように、月中の予算変更は月間の費用上限に直接影響するため、慎重に検討する必要があります。
1日の予算を2倍以上超過した場合は請求されない
Google広告では、1日の予算を大幅に超過した場合でもユーザーの負担を軽減する仕組みが設けられています。具体的には、1日の利用額が設定された予算の2倍を超えた場合、請求額は予算の2倍までに抑えられます。
例えば、日額予算を1,000円に設定している場合、ある日の利用額が2,300円に達しても、実際の請求金額は2,000円です。超過分の300円については返金処理がおこなわれ、料金履歴で確認できます。
参考元:「1日の費用が 1日の平均予算を超える場合がある理由」|Google 広告 ヘルプ
管理画面に表示される費用は実際の請求費用ではない
管理画面に表示される費用は、広告の実際の出稿状況に基づいた費用です。広告運用の実態を反映したものであり、必ずしも実際の請求額とは一致しないという点がポイントです。
例えば、クリック課金型の広告であれば、実際のクリック数に応じた金額が表示されることになります。また、1日の予算を大きく超過した場合、実際の請求額は予算の2倍までに抑えられる仕組みですが、この調整は管理画面上の表示には反映されません。
実際の支払金額を正確に把握したい場合は、請求額レポートを確認するとよいでしょう。
Google広告で1日の予算を超過させないためには?
Google広告で1日の予算を超過させないためには、下記の2つの方法がおすすめです。
- 自動化ルールで自動停止させる
- AdWords Scriptで自動停止させる
それぞれ解説します。
自動化ルールで自動停止させる
Google広告の自動化ルールを活用し、1日の予算を超過させないよう自動制御できます。自動化ルールとは、指定した条件に基づいてアカウントに自動的に変更を加える機能です。この機能を使って、キャンペーン予算のモニタリングと予算超過時の自動停止を設定できます。
具体的には、1時間ごとに予算の消化状況をチェックし、設定した予算上限に達した場合にキャンペーンを自動的に停止するルールを作成します。ただし、1つの自動化ルールでは1つの時間帯しか設定できないため、時間帯ごとにルールを作成する必要があります。
23個のルールを設定することで、1日のほぼすべての時間をカバーできます。ただ、深夜や早朝に予算を大きく消費する可能性が低い場合は、1日の後半からルールを設定し始めるなども可能です。自動化ルールを適切に設定することで、予算管理の手間を大幅に削減しつつ、予算超過を防げます。
AdWords Scriptで自動停止させる
Google広告の予算管理をより効率的におこないたい場合、AdWords Scriptを活用する方法があります。AdWords Scriptは、Google広告の管理画面でJavaScriptを使用し、アカウントに変更を加える機能です。一度スクリプトを作成すれば複雑な処理を自動的に実行できるようになり、自動停止も可能です。
ただし、自動的に再開はしないため、翌日の予算更新時に、キャンペーンを再度アクティブにするための別のルールやスクリプトを設定する必要があります。
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まとめ
Google広告では、検索トラフィックの変動やアルゴリズムの予測により、1日の平均予算を超過することがあります。これは高い投資収益率が見込める機会を最大限に活用するためです。
予算管理のポイントとして、月中の予算変更が月間上限に影響すること、1日の予算を2倍以上超過した場合は請求されないこと、管理画面の表示が実際の請求額と異なる場合があることを理解しておくことが重要です。
予算超過を防ぐには、自動化ルールやAdWords Scriptを活用して自動停止を設定する方法が効果的です。より効率的なGoogle広告運用のためにも、ぜひ把握しておくことをおすすめします。
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