Google広告の拡張コンバージョンとは?機能概要などをご紹介

編集部
Google広告の拡張コンバージョンとは?機能概要などをご紹介

WEB広告の効果測定に欠かせない指標であるコンバージョン。Google広告が提供している「拡張コンバージョン」機能を活用することで、より正確なコンバージョン数を測定できます。

本記事では、拡張コンバージョンの機能提供に至った背景から設定方法まで、わかりやすく解説していきます。

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1.拡張コンバージョンとは

拡張コンバージョンとは

「拡張コンバージョン」とは、より正確なコンバージョン測定ができる機能のことで、既存のコンバージョンタグを補完する役割を果たします。

ユーザーが自社のWEBサイトでアクションを起こした際に入力された個人情報のデータをハッシュ化してGoogleに送信。送信されたデータをGoogleアカウントと照合し「一致していればコンバージョン数としてカウントする」という仕組みです。

上記のような仕組みのため、拡張コンバージョンは会員登録、商品購入、問い合わせなど、顧客データ(メールアドレス、氏名、住所、電話番号など)が存在するコンバージョンでのみ機能します。

2.拡張コンバージョンの機能提供に至った背景

拡張コンバージョン 機能提供に至った背景

なぜ、拡張コンバージョンの機能が提供されるようになったのでしょうか。簡潔に説明すると、サードパーティCookieのサポート終了によるコンバージョン計測の不具合を起こさせないため、という背景があります。従来、コンバージョンの計測にはCookieという技術が使われてきました。Cookieは、ユーザーにとってはWEBサイトへのログインなどの利便性アップ、開発者にとってはコンバージョン計測のみならずユーザーの行動履歴や興味関心のターゲティングなど、双方にとって便利に活用されています。

一方で、「いつも同じ広告が表示される」「個人情報が抜かれている」など不快感・不安感を持つユーザーも少なくありません。また、クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性を突いて、Cookie内の個人情報を盗み見られてしまうケースも増加しています。そのため、「Cookieの利用を制限して、個人情報が第三者に勝手に利用されることを防ぎ、ユーザーのプライバシーを守ろう」という流れがグローバルスタンダードになりつつあります。

例えば、Apple社のブラウザ「Safari」は、2020年の3月にサードパーティCookieをデフォルトで全面的にブロック。Google社のブラウザ「Chrome」も、2023年後半までにサードパーティCookieのサポートを完全に終了することを発表しています。今後さらにCookieの利用が制限されていくことは想像に難くありません。こうした流れを受けて、Cookieを利用せずに正確にコンバージョンを計測する方法として、既存のコンバージョン計測を補完する「拡張コンバージョン」機能のリリースに至りました。

3.拡張コンバージョンのメリット・デメリット

拡張コンバージョン メリット デメリット

サードパーティCookieの利用の制限、そしてそれにともなうコンバージョン計測やリマーケティング精度の低下に対応するためにリリースされた拡張コンバージョン。導入するにあたって、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

メリット

①コンバージョン計測の精度向上

ブラウザのCookie制限によって失われたコンバージョンを補完し、正確なコンバージョン数を計測。その後の広告運用などにも役立てられます。

②広告効果の改善、リマーケティングが可能になる

一度自社サイトを訪れたユーザーに対してリマーケティングがおこなえるため、その後の成果につながりやすくなります。

③Google広告の機械学習を補強

測定データの不足を補うよう機械学習モデルを補強することで、コンバージョン率の向上につながります。

上記のような3つのメリットが挙げられます。Google広告の公式ページでは、拡張コンバージョンの導入により「コンバージョン数10%アップ、1ヵ月でコンバージョンごとのコストが37%ダウン、収益が3倍に増加」という事例も紹介されています。

デメリット

拡張コンバージョン導入の唯一のデメリットともいえるのが「設定がとても複雑で、工数がかかる」という点です。拡張コンバージョン機能を実装するには、コンバージョンのトラッキングの設定やコーディングなどの高度な技術力を要します。そのため、実装にあたってはECの開発者によって自社WEBサイトの改修が必要になります。

4.拡張コンバージョンの設定方法

拡張コンバージョン 設定方法

拡張コンバージョンの設定は、「自動収集」と「手動設定」の2つの方法があります。ここからは、その2つの設定方法をそれぞれ解説していきましょう。

なお、今回は事前にGoogleタグマネージャーを使用し、コンバージョントラッキングをおこなっている場合を想定した解説となっています。

拡張コンバージョン(自動収集)

1つ目の「拡張コンバージョン(自動収集)」の設定方法は、メールアドレス・名前・電話番号などの必要な個人情報の入力欄を自動判別してコンバージョンし、顧客データとして送るデータを決める方法です。

以下の流れで設定をおこないます。

1.Google広告アカウントにログイン。

2.ページ右上にある [ツールと設定] アイコンから [測定] の [コンバージョン] をクリック。

拡張コンバージョン 設定方法 自動

3.[設定] の [拡張コンバージョン] 内にある [拡張コンバージョンをオンにします] にチェックを入れる。

拡張コンバージョン 設定方法 自動

4.[Googleタグ]を選択し、保存。※この際、顧客データ(コンプライアンス)に関する規約の同意画面が表示されるため、[同意する] をクリック。

拡張コンバージョン 設定方法 自動

5.概要ページに戻り、拡張コンバージョンに適応したいコンバージョンアクションを選択。

拡張コンバージョン 設定方法 自動

6.[設定を編集]を選択し、「このコンバージョンアクションに拡張コンバージョンを使用します」にチェックを入れ、保存をして完了。

詳細は、下記ヘルプページをご確認ください。

Google タグ マネージャーを使って拡張コンバージョン(ウェブ向け)を設定する

 拡張コンバージョン(手動)

もう一つの「拡張コンバージョン(手動)」の設定方法です。HTMLのidやclass属性を利用し、必要な個人情報にあたるデータの入力欄を指定することができます。

設定方法は、下記ヘルプページをご確認ください。

Google タグ マネージャーを使って拡張コンバージョン(ウェブ向け)を設定する

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この資料で分かること

  • 広告運用でありがちな失敗~なぜ成果がでないのか?
  • 支援事例①CVRを高めCV1.5倍を実現
  • 支援事例②CPAが5分の1に。きめ細かな運用が決め手に
  • 支援事例③LPの改修でCVRが約5倍に

まとめ

拡張コンバージョン

より正確なコンバージョン測定を可能にする拡張コンバージョン。Cookieの規制が強まる昨今で、Googleも導入を推奨している機能です。

従来のコンバージョン計測よりも設定が複雑にはなりますが、本記事を参考に、ぜひ導入を検討してみてください。

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