X(Twitter)広告の広告管理画面「広告マネージャー」。本記事ではX(Twitter)広告マネージャーの基本的な使い方を簡単に解説します。
目次
X(Twitter)広告マネージャーとは
X(Twitter)は日本国内で4,500万人が使用しているSNSです。X(Twitter)では「プロモーション」というマークがついた投稿が流れてくることがあるかと思いますが、これはX(Twitter)で出稿している広告です。
その広告を出稿するために欠かせないのがX(Twitter)「広告マネージャー」で、以下の4つのページから構成されています。
- クリエイティブページ
- キャンペーンページ
- アナリティクスページ
- ツールページ
この4つのページをX(Twitter)で広告を出稿する際には、X(Twitter)広告マネージャーを使い操作をおこなう必要があります。
X(Twitter)広告マネージャーの機能
X(Twitter)広告マネージャーには「カスタムフィルター」、「カスタムデータ」、「広告キャンペーン」という3つの機能が備わっています。以下で、それぞれの機能について解説していきましょう。
カスタムフィルター
X(Twitter)マネージャーでは、目的の広告キャンペーンや広告グループを簡単に見つけることができるカスタムフィルターという機能が備わっています。支払い方法や目的、ステータス、キャンペーン名といったフィルタで広告を絞ることができるので、複数の広告を運用していて見やすく整理したいときに効果を発揮してくれます。
カスタムデータ
X(Twitter)広告の運用において、効果測定して広告を改善していくことは欠かせません。そのために必要なのが、広告運用で得られた結果数値です。
例えばポスト(ツイート)のインプレッションやポスト内の動画が見られた回数、動画1再生あたりに支払った広告料など。このデータをカスタマイズできるのがカスタムデータという機能です。表示したいデータだけを表示させることができるので、ポスト(ツイート)が見やすくなります。また、選択したデータをカスタムレポートとして保存も可能です。
広告キャンペーン
広告キャンペーンは広告を管理するための単位を表すもので、商品やサービスのカテゴリごとに分けるのが一般的です。そのなかで広告のキーワードや入札単価などによって広告グループを作成していきます。X(Twitter)広告マネージャーにも広告キャンペーンの機能が備わっていて、広告を管理しやすくなっています。
X(Twitter)広告マネージャーの使い方
次に「クリエイティブページ」、「キャンペーンページ」、「アナリティクスページ」、「ツールページ」それぞれの使い方について説明します。
クリエィティブページ
クリエイティブとは、ポスト(ツイート)の文章やポスト(ツイート)に掲載する写真、動画などのことを指します。クリエイティブページでは、以下の設定をおこなうことができます。
- ポスト(ツイート)
- カード
- メディア
1.ポスト(ツイート)
ポスト(ツイート)の項目では、ポスト(ツイート)の作成と確認ができます。広告用として作成したポスト(ツイート)の確認もできますし、オーガニックポストといって、X(Twitter)に通常投稿したポスト(ツイート)の確認も可能になります。
2.カード
カードとは画像や動画のなかに、外部サイトへのリンクが埋め込まれているもののことを指します。
X(Twitter)では画像や動画をクリックすると拡大されます。ユーザーは画像や動画を拡大して詳しく見たいと思うとクリックします。そのときに自社のサイトURLに飛ばすことができるので、カードを設定することでホームページPへの誘導率が高まります。
カードでは設定する画像や動画、クリックした際に繊維するURLの設定、表示させるテキストを設定できます。
3.メディア
メディアは、広告素材となる動画や写真などをアップロードして保存しておくことができるページ。ここにあらかじめ素材をアップロードしておくと、広告を作成する際にパソコンの中から素材を探してくる手間を省くことができます。
キャンペーンページ
キャンペーンページでは、広告の予算やターゲットなどを設定できます。また、キャンペーンという大きなくくりのなかに、どの商品の広告か、どのターゲットに表示する広告か、などの広告グループを作成することができます。
キャンペーン単位と広告グループ単位で設定できる項目が異なっています。
キャンペーン | 広告グループ |
キャンペーン目的 | 広告グループ名 |
キャンペーン名 | 開始日・終了日 |
支払い方法 | 予算 |
予算 | 入札タイプ |
開始日・終了日 | 入札額 |
最適化設定 | |
ターゲティング | |
クリエイティブ |
キャンペーンでは広告の全般的な設定をおこなうことができ、広告グループではターゲティングや入札タイプなど細かい部分まで設定ができます。このように、キャンペーンページで「どのような広告をどのよう人に配信するか」などを設定できます。
アナリティクスページ
アナリティクスページはデータの解析をおこなうページです。アナリティクスページではかなり多くのデータを見て分析が可能です。以下は一部抜粋です。
- インプレッション
- エンゲージメント数
- エンゲージメント率
- 動画の再生数
- 動画視聴完了率
- プロフィールクリック
- リンククリック数
広告を配信する目的が、ポスト(ツイート)に埋め込まれた動画を見てもらうことだった場合は、動画の再生数や動画視聴完了率などの指標が重要になってきますし、フォロワーを増やしたい場合だったらプロフィールクリックが重要な指標になります。
このように、キャンペーンごとに目標を設定して、その目標に対して重要な数値を抜き出して分析するとより効果的な運用ができるようになります。
ツールページ
ツールページでは、広告運用に必要なその他の細かい設定をおこなえるページ。ツールページでは以下の4つの項目を設定できます。
- 広告エディター
- オーディエンスマネージャー
- アプリマネージャー
- コンバージョントラッキング
1.広告エディター
広告エディターはその名のとおり、広告を編集するページです。X(Twitter)広告では複数の広告を回して効果検証をするので、広告の種類がかなり多くなってしまうことがあります。一つひとつを手動で管理していくと大変ですが、広告エディターを使うとその手間を省くことが可能になります。
設定した広告をExcelやスプレッドシートにエクスポートできる機能があるので、表形式にして見やすく管理できますし、Excelで広告文などを編集してインポートをおこなうことで、すべての広告に対して変更された箇所を修正することもできます。
かなりの数の広告を同時に運用していく場合、広告エディターを使用すると効率的に作業をおこなうことができるでしょう。
2.オーディエンスマネージャー
オーディエンスマネージャーでは、テイラードオーディエンスに使用するユーザーリストを作成できます。テイラードオーディエンスとは、X(Twitter)ですでにつながりがあるアカウントや顧客にリマーケティングをおこなうターゲティング。一度自社の商品ホームページに訪れた人など、自社と一度接点があった人をターゲットに配信できるので、単価を抑えながら高い効果が期待できます。
テイラードオーディエンスは以下の3つの方法で作成が可能です。
- オーディエンスリスト
- WEBサイト
- モバイルアプリのユーザー
オーディエンスリストの場合、ユーザーのメールアドレスをアップロードしてターゲティングに使用できます。自社にメールアドレスのリストが蓄積されている場合、個人レベルにまで絞って広告を配信できるので高い効果が期待できます。
一方、WEBサイトの場合はサイトのURLを指定することで、そのWEBサイトに訪れた人をターゲットにして広告を配信できます。自社のホームページのURLを設定しておくと、Googleの検索などで自社のホームページに訪れた人に対してX(Twitter)上で広告を配信できる手法もあります。
モバイルアプリのユーザーは、アプリで特定の操作をおこなったユーザーをターゲティングに使用できる機能です。オーディエンスマネージャーではこのように、どのようなターゲットに対して広告を配信するかを決めることができます。
3.アプリマネージャー
アプリマネージャーはアプリダウンロードを促す広告を作成する際に、その広告キャンペーンで使用するモバイルアプリを追加できます。こちらにアプリを追加することで、アプリのインストール数キャンペーン、あるいはアプリのリエンゲージメント数キャンペーンでプロモーションをおこなえます。
4.コンバージョントラッキング
コンバージョントラッキングは、広告から遷移したページでコンバージョンしたかどうかを調べる機能です。コンバージョントラッキングが測定できないと、広告の効果がどの程度あったのかを測定できないので、しっかりと設定しておきたい項目です。コンバージョンは、WEBサイトにタグを貼り付けることで計測できるようになります。
タグの種類には、ユニバーサルウェブサイトタグと単一イベントウェブサイトタグの2種類がありますが、基本的にユニバーサルウェブサイトタグが推奨されます。特徴としては、1種類のタグですべてのページをトラッキングできる点が挙げられます。
タグの設置が完了したら、続いてコンバージョンイベントの作成をおこないます。作成するコンバージョンの種類(購入やサイト訪問など)を選択し、コンバージョンページのURLを指定。URLは、サンクスページと呼ばれるコンバージョンに至ったあとにのみ遷移するページを指定します。
最後にアトリビューション期間を選択して設定完了。アトリビューション期間とは、広告がどの程度の期間商品の購入に貢献するかを選択できる機能で、1〜60日の間で設定ができます。アトリビューション期間には、ポスト(ツイート)エンゲージメントアトリビューション期間と、ポスト(ツイート)ビューアトリビューション期間の2種類があります。
それぞれの違いは、広告が表示された時点を期間のスタートとするか、広告をクリックしてホームページに遷移するなど、エンゲージメントが発生した時点を期間のスタートとするかという点です。
このような設定をおこなうことで、より詳細に広告の効果を検証できるようになります。
タグライブラリ(サードパーティ)
X(Twitter)広告マネージャーでは、DARやVCEと呼ばれる、オーディエンス測定パートナーと広告キャンペーンを統合することができます。DARやVCEのキャンペーンタグを作成したら、そのタグをタグライブラリに取り込むことで設定が完了します。この設定をおこなうことで、DARやVCE上で広告キャンペーンのデータを見ることができるようになります。
まとめ
この記事では、X(Twitter)広告マネージャーの基本的な使い方について解説してきました。X(Twitter)広告マネージャーにはクリエイティブページ、キャンペーンページ、アナリティクスページ、ツールページの4つのページが用意されており、それぞれで配信する広告内容の設定や予算の設定などが可能となり、ターゲティングなどの細かい設定ができるようになっています。
X(Twitter)広告を初めておこなう人にとっては「どの設定をどのページでできるのか把握しづらい」ということがあるかもしれません。本記事を参考にしながら、効果的な広告配信ができるように設定してみてください。
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