Yahoo! コマースアド(YCA)は、Yahoo!ショッピングに特化したディスプレイ広告です。EC事業を展開している場合、広告運用は売上増加に重要な役割を果たします。そのため、Yahoo!コマースアドを効果的に活用するのがおすすめです。
今回は、Yahoo!コマースアド(YCA)の概要やメリット・デメリットを解説し、配信方法を紹介します。Yahoo!コマースアド(YCA)について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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Yahoo!コマースアド(YCA)とは
「Yahoo!コマースアド(YCA)」とは、Yahoo!ショッピングの各ページに表示されるディスプレイ広告です。購買意欲の高いユーザーに直接アプローチできるため、高い宣伝効果が見込めます。
Yahoo!コマースアドの主な特徴は、ECビジネスを展開する広告主のニーズに応える機能が豊富な点です。オンラインショップ運営者向けに特化したツールや設定が多く用意されており、効果的な広告展開をサポートしてもらえます。
また、Yahoo!コマースアドはストアを持っていなくても利用できる場合があります。ただしこの場合、商品が他の販売者によってYahoo!ショッピングで取り扱われていることが条件です。この仕組みにより、直接出店していなくても商品の宣伝機会を得ることができます。
広告の配信場所
Yahoo!コマースアドは、Yahoo!ショッピング内のさまざまな場所に広告を配信できます。
具体的な配信場所は、下記のとおりです。
- トップページ
- 商品ページ
- 検索ページ
- 注文履歴ページ
- 注文完了ページ
- ランキングページ
- キャンペーンページ
トップページへの広告は以下のように表示されます。
Yahoo!コマースアドでは広告の配信場所は選べませんが、広告を見せたいターゲット層を細かく設定することは可能です。
例えば、特定の商品ページを閲覧したユーザーや購入したユーザーなどに絞って広告を配信できます。
Yahoo!ディスプレイ広告との違い
Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)とYahoo!コマースアド(YCA)の主な違いは、広告の表示場所です。Yahoo!ディスプレイ広告は幅広い配信網を持ち、Yahoo! JAPANのさまざまなサービスや提携サイトに広告を掲載できます。Yahoo!ニュースやYahoo!天気、さらには食べログや毎日新聞などの外部サイトにも広告を表示できるのが特徴です。
一方、Yahoo!コマースアドは、Yahoo!ショッピングに特化した広告サービスです。広告の配信先はYahoo!ショッピング内の広告枠に限定されますが、その分、購買意欲の高いユーザーに直接アプローチできます。よって、Yahoo!ディスプレイ広告は幅広い層へのリーチに適しており、Yahoo!コマースアドはショッピング目的のユーザーに焦点を当てた広告配信に向いています。
Yahoo!コマースアドを使用するメリット
Yahoo!コマースアドを使用するメリットは、下記の3つです。
- Yahoo!ショッピングのデータをターゲティングに使用できる
- Yahoo!ショッピングに未出店でも利用できる
- 購入意欲の高いユーザーにアプローチできる
それぞれ解説します。
Yahoo!ショッピングのデータをターゲティングに使用できる
Yahoo!コマースアドは、一般的な広告と同様に、曜日や時間帯、性別などの基本的な条件でターゲティングができます。加えて、Yahoo!ショッピングのデータを利用し、ユーザーの購買行動に基づいたターゲティングも可能です。これにより、特定の商品を購入した履歴を持つユーザーを対象に広告配信ができます。
さらに、Yahoo!ショッピング内でのさまざまなユーザーの行動、例えば特定のカテゴリの閲覧や、商品の比較などに合わせたターゲティングの設定も可能です。
Yahoo!ショッピングに未出店でも利用できる
Yahoo!コマースアドは、Yahoo!ショッピングに直接出店していなくても広告掲載ができます。自社でショッピングサイトを運営していなくても、他の販売者が自社の商品を取り扱っていれば広告の出稿が可能です。
そのため、直接販売していなくても自社商品の認知度を高め、売上増加につながる可能性があるでしょう。同時に、広告を通じてブランドの露出を増やし、ユーザーとの結びつきを強化できます。さらに、自社商品に対する反応を確認することで、マーケティング戦略の改善にも役立ちます。
購入意欲の高いユーザーにアプローチできる
Yahoo!コマースアドは、購買意欲の高いユーザーに直接アプローチできることが大きなメリットです。また、購入履歴などを利用したコマースアド特有のターゲティング機能を使うことで、より精度の高い広告配信が可能になります。
特に、自分のニーズはわかっているものの、具体的にどの商品を選ぶか迷っているユーザーに対して効果を発揮しやすいでしょう。適切なタイミングで商品情報を提供することで、購買決定をあと押しできる可能性が高まります。
Yahoo!コマースアドを使用するデメリット
Yahoo!コマースアドにはメリットがある一方、デメリットもあります。
Yahoo!コマースアドを使用するデメリットは、下記の3つです。
- 費用が高くなることがある
- 配信されるまでに期間が必要
- リンク先に設定するURLが限定されている
それぞれ解説します。
費用が高くなることがある
Yahoo!コマースアドはショッピング専用の広告枠を使用するため、効果的な商品宣伝が可能です。しかし、広告枠が限られているため、多くの広告主が同じ枠を狙うことになり、競争が激しくなる可能性があります。競合が増えると、広告掲載費用が上昇する傾向にあるので、予算管理には注意が必要です。
ただし、商品の種類や特性によっては高い費用対効果が得られる場合もあり、継続的に効果を測定しながら予算を適切に調整していく必要があります。
配信されるまでに期間が必要
Yahoo!コマースアドを利用するには、直接申し込むのではなく、広告代理店を通じてヤフーに配信希望を伝える必要があります。
また、配信希望を出したあとに審査プロセスがあるため、承認されてから実際に広告が表示されるまでに約10日程度を要します。検索広告やディスプレイ広告のように設定後すぐに配信開始できる広告とは異なるので、注意しましょう。広告キャンペーンや販促計画を立てる際には、この準備期間を考慮することが重要です。
リンク先に設定するURLが限定されている
Yahoo!コマースアドで使用できるドメインは、下記のとおりです。
- Yahoo!ショッピング:.shopping.yahoo.co.jp / .shopping.geocities.jp
- ズバトク:.toku.yahoo.co.
- スタンプラリー:.stamp.yahoo.co.jp
- エールマーケット:.yellmarket.yahoo.co.jp
- ロハコ:.lohaco.yahoo.co.jp
- PayPay銀行:.bank.yahoo.co.jp
- SoftBank:.softbank.jp
- Y!mobile:.ymobile-store.yahoo.co.jp
- LYPマイレージ:.lypmileage.yahoo.co.jp
Yahoo!コマースアドではこれらのドメインに限定されており、自社のECサイトは設定できません。広告運用の際は、この点に注意が必要です。
Yahoo!コマースアドの配信方法
ここからは、Yahoo!コマースアドの配信方法について紹介します。この手順は主に広告代理店がおこなうものですが、概要を理解しておくとよいでしょう。代理店に依頼する際にこの流れを伝えることで、スムーズな進行が期待できます。
Yahoo!コマースアドを配信する際の一般的な手順は、下記のとおりです。
- ヤフーにYahoo! コマースアドの配信申請をする
- コマースアドの入稿が可能になっていることを確認する
- キャンペーンの作成を選択する
- キャンペーンの目的からコンバージョン>サイト誘導を選択する
- Yahoo!コマースアドの項目の表示を確認する
- キャンペーンの設定をする
- 広告グループの設定をする
- 広告を作成する
それぞれ手順を解説します。
1.ヤフーにYahoo! コマースアドの配信申請をする
Yahoo! コマースアドの配信を始めるには、まず代理店を通じてヤフーに問い合わせることが必要です。代理店にYahoo!コマースアドの配信希望を伝え、代理店がヤフーに問い合わせをおこないます。
ヤフーの媒体担当者が広告配信の審査をおこない、審査を通過すると約2営業日で広告管理画面にYahoo!コマースアドのメニューが表示されます。
2.コマースアドの入稿が可能になっていることを確認する
Yahoo!コマースアドのメニューが表示されていれば、入稿が可能な状態です。質問などがあれば、媒体担当者に対応してもらえます。
もし媒体担当者が不明な場合は、広告管理画面右上の「ヘルプ」にある「チャットで質問」機能を使って問い合わせが可能です。
3.キャンペーンの作成を選択する
入稿が可能か確認できたら、「キャンペーンの作成」を選択します。
4.キャンペーンの目的からコンバージョン・サイト誘導を選択する
次に、キャンペーンの目的を選択する画面で「コンバージョン」または「サイト誘導」のいずれかを選びます。
5.Yahoo!コマースアドの項目の表示を確認する
Yahoo!コマースアドの選択項目が表示されていることを確認しましょう。この時点で表示されていれば、入稿の準備が整っているということです。
6.キャンペーンの設定をする
Yahoo!検索やYahoo!ディスプレイでのキャンペーン作成と同様、情報を入力してキャンペーン設定をおこないます。
7.広告グループの設定をする
キャンペーン設定の項目を入力・選択後は、広告グループの設定をおこないます。
8.広告を作成する
最後に広告を作成して、入稿を完了させましょう。
コンバージョン計測設定をヤフーに依頼する
Yahoo!コマースアドでは、コンバージョン計測の設定が他の広告形態と異なります。Yahoo!のサービス内にタグを設置する必要があるため、計測設定はヤフーに直接依頼する必要があります。広告管理画面で発行したコンバージョンタグの情報をヤフーと共有し、設定を依頼しましょう。
ヤフーに共有する必要がある情報は、次の4点です。
- Yahoo!コマースアドを配信する広告アカウントのID
- コンバージョンタグのyahoo_ydn_conv_io
- コンバージョンタグのyahoo_ydn_conv_label
- 計測対象商品名
この依頼から設定完了までには最大10営業日かかる場合があります。広告運用開始に間に合うよう、十分な余裕を持って依頼することが重要です。
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まとめ
Yahoo!コマースアド(YCA)は、Yahoo!ショッピングに特化したディスプレイ広告で、購買意欲の高いユーザーに直接アプローチできることが特徴です。ECビジネスを展開する広告主向けの機能が豊富で、Yahoo!ショッピングのデータを活用したターゲティングが可能です。また、Yahoo!ショッピングに未出店でも利用できるメリットがあります。
一方で、競争激化による費用上昇や、配信までの準備期間、リンク先URLの制限などの点がデメリットです。利用する際は代理店を通じて申請する必要があり、審査を経て配信が可能になります。コンバージョン計測設定はヤフーに直接依頼する必要があるなど独自の特徴がありますが、適切に活用することで効果的な広告運用が期待できるでしょう。
ぜひ、今回の記事を参考にしてYahoo!コマースアドでの広告運用を検討してみてください。
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