Meta広告(Facebook広告)とは?運用方法や特徴を簡単解説

編集部

全世界で40億人以上が利用しているSNS。日本国内でも約8,000万人が利用しており、その数は年々増加しています。なかでもFacebook、Twitter、Instagram、LINE、YouTube、TikTokは国内6大SNSと言われており、運用方法や特徴などはしっかり押さえておくべきでしょう。

今回は世界最大のユーザー数を誇るMeta広告(Facebook広告)について解説いたします。

Meta広告(Facebook広告)とは

META広告(Facebook広告)とは

2006年に公開されたFacebookは、当時ハーバード大学に在籍していたマーク・ザッカーバーグが友人と立ち上げた企業。2021年10月に社名を「Meta(メタ)」に変更したことで、話題を呼びました。

Facebookは、月間アクティブユーザー約29億3,600万人(2022年4月)を誇る巨大プラットフォームです。最大の特徴は「実名登録制」であること。いわゆるサブアカウントなどではなく、リアルな交流がおこなわれています。

日本国内のユーザー数は2,600万人程度。総務省が実施した2021年の調査によると、30代の利用率が48.0%で最も高くなっています。10代は19.0%、20代は33.8%である一方、40代は39.0%、50代は26.8%となっており、若年層より上の世代が多く利用している傾向です。

Meta広告(Facebook広告)は新着情報や更新情報などが表示されるフィード画面に、溶け込むように配信できる仕組み。また、ショート動画をシェアするストーリーズにも出稿ができ、ユーザーに対して違和感なく広告を届けることが可能となっています。

こんな人にMeta広告(Facebook広告)はおすすめです

上記のような特徴を持つプラットフォームに広告を配信するため、「グローバルで多くのユーザーにリーチしたい」、「実在するユーザーに対して確実にリーチしたい」、「ユーザーのストレスを軽減させる形でリーチしたい」、「国内の30?50代のユーザーにリーチしたい」といったプロモーションに適しています。

Meta広告(Facebook広告)の特徴・メリット

META広告(Facebook広告)の特徴・メリット

世界最大規模と実名登録制の特徴を持つプラットフォームのユーザーに対し、違和感なく広告を届けられるのがMeta広告(Facebook広告)。META広告(Facebook広告)のメリットとしては「配信」、「ターゲティング」、「クリエイティブ」の3つが挙げられます。

配信の特徴

安価で配信可能

まず、Facebookへは1日あたり数100円の少額から広告配信が可能です。少額出稿からスタートし効果測定をしながら増額させていくなど、臨機応変なプロモーション戦略を立てることができます。また、Meta広告(Facebook広告)は検索ワードに入札して不特定多数のユーザーに届けるGoogleやヤフーのリスティング広告と比べて、クリック単価も低くなる傾向にあります。

Meta社の他媒体へ配信

Meta社(旧Facebook社)はFacebookの他に、InstagramやMessenger、オーディエンスネットワークといった複数の広告媒体を運営しています。写真や動画でユーザーの興味を惹くプロモーションであれば、FacebookだけでなくInstagramにも配信するなどが可能。オーディエンスネットワークを活用すれば、Facebookと提携しているメディアやアプリに配信ができます。

ターゲティングの特徴

高精度ターゲティング

Facebookはほとんどのユーザーが実名でアカウントを作成しています。年齢や居住エリア、勤め先、出身大学など、詳細なプロフィールを公開しているのも特徴。これら情報を活用した広告配信ができるため、ターゲティング精度は非常に高いです。

類似オーディエンス

さらに、類似オーディエンスを設定することも可能です。例えば、販売したい商品が住宅であり、戸建て住宅のランディングページに誘致するプロモーションで考えてみましょう。「30代男性」、「埼玉県在住」、「直近の1ヵ月で戸建て住宅とキーワード検索をした」というユーザーAがランディングページから現場来場予約をしました。

このような属性や行動履歴に似たFacebookユーザーへ広告配信できるのが、類似オーディエンスです。実際にアクションがあった顧客に似た状況のユーザーにリーチできるため、とても効率的な広告戦略です。

クリエイティブの特徴

フォーマットの種類が豊富

広告のクリエイティブはユーザーとのファーストコンタクトなので、どのような形で配信されるか注視すべき。Meta広告(Facebook広告)はクリエイティブの種類が豊富で、多彩な見せ方でリーチができます。

静止画、動画

ポピュラーなクリエイティブが静止画です。フィード画面などに表示されます。アイキャッチ画像や、タイトルが見やすいようなフォーマットで扱いやすい広告枠です。

動画に関しては近年、出稿が増えている手法。投稿された動画コンテンツ再生後、または再生中に自社の動画広告を配信できる「インストリーム広告」ほか、通常の投稿と同じ形式で表示される「フィード広告」、フルスクリーン縦型広告でユーザーのストーリーズに表示される「ストーリーズ広告」があります。

シンプルにタイトルと写真を集客フックするなら静止画、インパクトのある動画を届けるのであればストーリーズ広告にするなど、プロモーションの目的によって選ぶことが重要です。

カルーセル広告

複数の画像や動画がつながった広告です。ユーザーは横スワイプによって一連のクリエイティブを閲覧することができます。料理のメニューやサービスを受ける手順など「アピールするものが複数ある」、「順を追って説明したいものがある」などのケースで有効なクリエイティブです。

コレクション広告

静止画、動画、カルーセルなどを組み合わせ、自社で作成したランディングページと遜色のないクリエイティブを配信できるのがコレクション広告です。モバイル端末のニュースフィード枠に表示されます。

リードフォーム広告

リードフォーム広告はその名のとおり、リード情報獲得に特化したクリエイティブフォーマット。Facebookは ほとんどのユーザーが名前や住所などの詳細プロフィールを事前に登録しているため、フォームは自動入力となります。ユーザーの手間が軽減されるため、リード獲得しやすいメリットがあります。

クーポン広告

集客に特化するプロモーションならクーポン広告がおすすめです。Facebook上で簡単に自社用クーポンを発行、配信することができます。また、開催予定のイベント認知を促すイベント広告も用意しています。

Meta広告(Facebook広告)の掲載場所と広告フォーマットはこちらから

Meta広告(Facebook広告)の構造を理解する

META広告(Facebook広告)の構造を理解する

では次にMeta広告(Facebook広告)への出稿について説明します。Meta広告(Facebook広告)は「キャンペーン」、「広告セット」、「広告」、の3つの構造でできています。

キャンペーン

Meta広告(Facebook広告)の「キャンペーン」とは「目的に対した枠組み」を指します。例えば「自社サイトへの流入増」、「Facebookページのファン獲得」、「集客」など。1つの目的に対して1つのキャンペーンを設定します。

広告セット

予算やスケジュール、ターゲティングなどは「広告セット」で設定。1つキャンペーンにつき複数の広告セットが設定できます。

広告

テキストや画像といったクリエイティブの設定は「広告」でおこないます。広告セットの下で複数セットが可能。複数のクリエイティブを同時に配信することで費用対効果の比較もできます。

Meta広告(Facebook広告)の課金方式

META広告(Facebook広告)の課金方式

WEB広告の課金形態は「クリック課金型」「インプレッション課金型」が主流です。クリックまたはインプレッションによって課金される仕組み、無駄なコストがかからない利点を持っているほか、単価がある程度予測できるという特徴もあります。

単価はオークション形式で決定します。オークションは最も高額で入札した人が購入できる「ファーストプライスオークション」や、入札した人が2番目に高い額で入札した人の価格または1円上などで購入できる「セカンドプライスオークション」などがあります。

Facebook広告の課金方式もオークション形式を採用していますが、選定は単純な金額のみでは決まりません。META広告(Facebook広告)の場合、「入札価格」、「推定アクション」、「広告品質」の3点をチェック。そこから広告の全体的な価値が計算されて選定されるアルゴリズムとなっています。課金形態は、一般的なWEB広告と同様にクリック課金型とインプレッション課金型から選択できます。

Meta広告(Facebook広告)を出稿する

META広告(Facebook広告)を出稿する

「キャンペーン」、「広告セット」、「広告」の3構造をセットし課金方式を理解したら、いよいよ広告出稿です。

事前準備

事前の準備として必要なのは「広告のクリエイティブ作成」「ビジネスマネージャの設定」の2つ。広告のクリエイティブは配信先のフォーマットやレギュレーションをしっかり確認しておくこと。また、Meta広告(Facebook広告)が定める推奨条件も留意しましょう。例えば、画面内のテキスト面積が20%を超えるとパフォーマンスが低下する可能性もあります。

ビジネスマネージャはMeta広告(Facebook広告)の運用を一元管理する機能です。広告だけでなく、Facebookページやアカウント、メンバーのアクセス管理なども可能。広告運用を外部パートナーに依頼する場合などは、権限を付与することもできます。メンバー選定やルール決めなどをして、スムーズな運用ができる設定をしておくべきです。

キャンペーン

さて、出稿の際にまず決めなければならないのがキャンペーンの目的です。Meta広告(Facebook広告)では以下のキャンペーンを選択することができます。

購買プロセス 目的 ビジネスの目標
認知 ブランディング ブランドや製品の認知度を高める
リーチ 数多くのユーザーに広告を表示させる
検討 トラフィック Facebookからリンク先にユーザーを誘導
エンゲージメント いいね!やシェアする可能性が高いユーザーにリーチする
アプリインストール アプリストアにユーザーを誘導
動画の再生数アップ 動画コンテンツでユーザーの興味を引く
リード獲得 製品に関心を持つユーザーの情報を収集
メッセージ 潜在顧客や既存の顧客とコミュニケーションをおこなう
行動 コンバージョン Facebook上で特定のアクションを促す
カタログ販売 カタログ商品を掲載して売上を増やす
来店数増加 近隣ユーザーに実店舗の所在地をPR

キャンペーン設定はそれぞれ種類によってフォーマットが変わります。自社のプロモーション意義と上記の「ビジネスの目標」を、照らし合わせて選定することが重要です。

グループ

次にグループ設定です。詳細にセグメントができるのはMeta広告(Facebook広告)の強み。高い精度のターゲティングを実現させるため、グループ設定は慎重にやりましょう。設定できる項目は以下のとおり。

1.地域

国、州、都道府県、市区町村、郵便番号が指定できます。設定した地域の在住者だけでなく、「設定した地域に最近までいた人」や「設定した地域を旅行中の人」などのセグメントも可能です。

2.年齢、性別

Meta広告(Facebook広告)の年齢セグメントは13歳から65歳以上の範囲で設定可能です。また、性別に関しては「男性」、「女性」、「すべて」の3つから選べます。

3.利用者層

学歴や仕事から収入、家族状況といった詳細情報をセグメントできるのもMeta広告(Facebook広告)の大きな利点です。

4.言語

日本語はもちろん、フランス語や中国語などを扱うユーザーも設定可能。英語であれば「イギリス」、「米国」、「すべてを選択」といった絞り込みもできます。

5.つながり

SNSならではのターゲティングです。「ページにいいね!をした人」、「イベントに回答した人」など、自社のFacebookページに対して特定のアクションを起こしたユーザーをターゲティングできます。

6.興味、関心、行動

ユーザーの過去の投稿履歴などから割り出した興味や関心をターゲット設定することも可能です。また、Facebookの決済や利用デバイスに紐づいた行動もセグメント項目に入れることができます。

広告セット

広告セットでは「トラフィック」、「ダイナミッククリエイティブ」、「クーポン」、「オーディエンス」、「ターゲット」、「掲載場所」、「予算」、「掲載期間」を設定します。

コスト設定

Meta広告(Facebook広告)は「入札価格」、「推定アクション」、「広告品質」の3つを統合した価値でオークションの勝敗を決めます。なかでも入札価格は「コスト設定」でコントロールします。代表的なコストコントロールの設定は以下の3つです。

1.入札価格上限

設定したキャンペーンに応じて単価の上限を設定します。設定より高額になったイベントには入札しない、リスクヘッジ運用です。

2.ターゲット単価

入札の平均単価が±10%程度になる運用方法。こちらは費用対効果の検証をおこなう際に利用します。

3.平均目標達成単価上限

1度の入札価格には制限をかけず、平均単価の上限を設定します。単価が低いイベントに多く入札して、平均単価を抑えるといった運用方法が可能です。

Meta広告(Facebook広告)の運用ポイント

Meta広告(Facebook広告)は精度の高いターゲティングで運用できるプロモーション戦略です。つまり、しっかりとした効果測定をおこなうことで、次のプロモーションに役立つ情報が得られるということです。

特にFacebookには「いいね!数」や「問い合わせ数」、「ダウンロード数」などをカウントすることができます。また、セグメントやコストもきめ細かに設定できるため、「どのようなアプローチでどれくらいのコストをかけると、どのような属性のターゲットにリーチできる」のかがわかってきます。

キャンペーンの目的を明確にする、費用対効果をしっかり測定するために、クリエイティブを複数用意して比較することなどが広告運用のポイントです。

まとめ

META広告(Facebook広告)の運用ポイント

やはりMeta広告(Facebook広告)運用の一番の利点は、実名登録制のSNS内で的確なターゲティングによってリーチできるということでしょう。年齢や住所、趣味嗜好から行動まで把握し、実在するアカウントに届けられるMeta広告(Facebook広告)。ぜひ、有効的に活用しましょう。

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編集部

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